- NFLの長いオフシーズンを過ごすためのアイテムとして5月に注文したのですが、度重なる発送延期を経て、まさに開幕の週に届くという嫌がらせのようなタイミング。
- 世界を震撼させた世紀の番狂わせ。そのプロローグはレギュラー・シーズン最終週に始まっていたという出来過ぎのシナリオ。こんなにスリリングで感動的なシーズンってちょっと思い出せないです。
- ディスク1はレギュラー・シーズン最終週、NE@NYG。パーフェクト・シーズン達成のため負けられないNEに対し、勝っても負けてもプレイオフのシード順位に影響しないNYG。選手と手の内を温存するかと思いきや、果敢にガチンコ勝負に打って出るNYG。情け容赦のないモス・ボムの前に惜しくも敗れはしたものの、チーム全体に自信とモメンタムを醸成した価値ある1戦。この時は38−35とハイスコアリング・ゲーム。
- NYG@DAL(ディヴィジョナル・プレイオフ)は、NFCトップ・シードのスター軍団が相手の大一番。HCウェイド・フィリップスとQBトニー・ロモが情けなかったという印象が残っていましたが、現時点からみれば(気のせいか)意外に堂々としたNYGの戦い振り。RBブランドン・ジェイコブズがプレイ・クロックにボールを投げつけたのはこの試合でしたか。
- NYG@GBは極寒の中のNFCチャンピオンシップ。GB応援目線で観るとフラストレーションの溜まる試合でしたが、NYG目線で観れば、終了間際の36ヤードFG失敗でOT、コイントスで負けてGB先攻という嫌な流れの中、INTから決勝FG(47ヤード)成功という、中々のカタルシスが得られる一戦。GBにおけるブレット・ファーヴのラスト・ゲーム。
- 第42回スーパー・ボウルは問答無用の名試合。この試合に至るまでの構図も完璧ですが、試合内容も完璧。圧倒的にAFC優位と言われる中、青息吐息でNFCを勝ち上がってきたチームが、ここまで無敗のチームを相手に、これ以外に勝つ方法はないという泥臭い展開に持ち込んでねじ伏せるという、肩に力が入りつつ最後には涙腺が緩むゲーム。
- 怒濤の第4Qはもちろんのこと、一見地味な展開の第3Qがまた泣けます。HCビル・ベリチックのコスいチャレンジでファースト・ダウン献上(イリーガル・サブスティテューション)した後、NEのドライヴ再開の前に言ったLBアントニオ・ピアースの一言は内緒とのことですが、是非知りたいもの。
- 逆転TDのパスやヘルメット・キャッチで名を上げたWRデヴィッド・タイリーですが、CBアサンテ・サミュエルがINTし損ねたパス、WRプラクシコ・バレスへの決勝TDパスの1つ前のパスのターゲットもWRタイリーでした。戦略的に狙っていたのでしょうか。
- このディスクのみDEマイケル・ストレイハンによるコメンタリー付き。これが目当てだったので字幕があるのは本当に有り難い(こんなものろくに聞き取れません)。
- コイントスは見ないとか、落ち着いて見えたかもしれないけどナーヴァスになっていた(「Micahel was a nervous Nelly」)とか、試合前からやたら面白い。
- RBアーマド・ブラッドショーのファンブルもぎ取りについて、「フットボール場以外では掴んではいけない部分を掴んだんじゃないの」は可笑しい。
- スクリーン・パスに反応して爆走するDTジェイ・アルフォードとか、NEのOLはパスの時はプレイ前にDLを見るけどランの時は見ないとか、DL選手ならではの解説も素晴らしい。
- キックしかしていないのに何でアウト・オブ・バウンズに蹴り出せるんだとか、俺たちが戦っている間にマイタイでも飲んでるんじゃないかとか、キッカーに対する冷たいコメントが目立ちます。
- 7−10と逆転後、QBイーライ・マニングが左に流れてからWRプラクシコ・バレスにオーヴァー・スローしたパスは通っていれば7−17の可能性大だった。
- NEの逆転TDパスのプレイ。インサイドでWRウェス・ウェルカーをダブル・チーム、アウトサイドでWRランディ・モスをワン・オン・ワンだった(CBコーリー・ウェブスターがスリップ)。
- ヘルメット・キャッチのプレイは寿命が10年縮まった、最後3&20からWRランディ・モスへのロング・パスは5年縮まったとのこと。