「刑事物語５−やまびこの詩」

　　　

• 「刑事物語」ＤＶＤボックス。最終作「やまびこの詩」。１９８７年。舞台は群馬県沼田市。

• 署長は井川比佐志。オープニングに登場するのは、江夏豊、石倉三郎、片桐はいり。キャディのちょい役の大沢逸美が妙に懐かしかった。

• 全５作中最も印象に残っていたのに世評が低いようなので意外に思っていたのですが、改めて観てみてもやはり１番好きかもしれません。

• アクションの観点からは寂しい出来かもしれませんが、事態を認識しない姉妹に憤慨しつつも頼りにされていく展開も良いし、何より沼田駅での鈴木保奈美がとても印象に残ります（「忘れないよ、忘れられないよ」）。

• 吉田拓郎「唇をかみしめて」が流れ始めた後に待っているラストシーンの趣向（「夜になると街の灯りが綺麗だから、眠らないで見てください」）も今観てもやっぱり泣けます。

• アクション以外では地方都市の魅力が出ていないのが致命的。ロケーションそのものが悪いのか、演出が悪いのか。これではただの関東近郊のゴルフ場地域です。

• 武田鉄矢はこのときの沼田駅で入構した切符を未だに持っているそうです。

• 個人的な好みは、やまびこ＞第１作＞りんご＞くろしお＞潮騒。大満足。