藤子・F・不二雄 「パーマン(1)〜(8)」

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 2(藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 3 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 4〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 5 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 6 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 7 (藤子・F・不二雄大全集)  パーマン 8 (藤子・F・不二雄大全集)

  • ただの贅六キャラかと思っていたパーマン4号(パーやん)がチーム随一のリアリストでとても頼りになることには驚きましたが、旧作のみ登場の5号(パー坊)に至っては存在すら知りませんでした。
  • 学年誌掲載第1話のパーマンの容姿がとても魅力的で、もう数話ぐらいこの設定で書いてくれても良かったのにと惜しまれます。
  • 「みつ夫→みち子→1号」×「3号→みつ夫(1号)→星野スミレ」という、単純なようで複雑な構図が最大の魅力なのでしょう。旧作ではその辺りの側面はほとんどハイライトされていませんが、島本和彦による「旧作の『パーマン』では、パー子が星野スミレじゃないかっていう、読者へのほのめかしがずっと行われていて、もうほとんど間違いなくわかっているのに、確実にそうだとは語らない。最終的に読者には正体を明かさないままでした。あれがすごく良かったんです」という解説を読んで、そんな視点もあるのかと目から鱗が落ちました。
  • パーマン(8)」と同時に配本された「ドラえもん(8)」に、みつ夫を待ち続ける星野スミレをフィーチャーした「めだちライトで人気者」を収録しているのは小憎い配慮。時系列を整理すると、旧パーマン→「めだちライトで人気者」→新パーマンという順番になっていて、新パーマンでロマンティック・コメディ的側面が強化されることになるようです。