- 「霧の中の風景」に続いてテオ・アンゲロプロス。1998年。カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞受賞。NHK−BSで8月26日放送。
- 現実と幻想、時空が頻繁に切り替わりますが、死期を迎えた詩人の追憶というありがちな設定のためか、特段の違和感なく受け入れられます。
- 追憶の中ではありますが降りそそぐ陽光が。ポジティヴなラスト(だと思う。禅問答のような最後のやりとりは理解の外ですが)に繋げるための特別な意匠でしょうか。
- 老境の寂寥(「シテール島への船出」)と少年の不安(「霧の中の風景」)がクロスする構造もありきたりという気がしないでもない。
- 率直に言えば、個人的には深く感じ入るところはありませんでした。