「永遠と一日」

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX IV (永遠と一日/再現/放送/テオ・オン・テオ)

  • 現実と幻想、時空が頻繁に切り替わりますが、死期を迎えた詩人の追憶というありがちな設定のためか、特段の違和感なく受け入れられます。
  • ディオニシウス・ソロモスという詩人は作品の一部がギリシャ国歌になっているという国民的詩人のようです。名前も知りませんでしたが。
  • 追憶の中ではありますが降りそそぐ陽光が。ポジティヴなラスト(だと思う。禅問答のような最後のやりとりは理解の外ですが)に繋げるための特別な意匠でしょうか。
  • 老境の寂寥(「シテール島への船出」)と少年の不安(「霧の中の風景」)がクロスする構造もありきたりという気がしないでもない。
  • 率直に言えば、個人的には深く感じ入るところはありませんでした。