- NHK−BSで1月8日放送。ルキノ・ヴィスコンティ監督。1960年。
- ヴィスコンティ作品は初体験ですが、淀川長治/山田宏一/蓮實重彦「映画千夜一夜」で、淀川長治が「ヴィスコンティはもうどんなんでも全部好きね」、「ヴィスコンティは、僕最も好きな監督だわ」と、その貴族的な贅沢を賞賛していたため、本作の社会派路線に面食らいつつも、次男シモーネの堕ちっぷりにグイグイと引き込まれました。
- モノクロ時代のネオ・リアリズモとカラー時代の退廃の美との比較については、「『若者のすべて』や『白夜』のころのヴィスコンティの白黒の映画というのは、『イノセント』に象徴されるヴィスコンティの豪華絢爛とはずいぶん違う感じがするんですけど・・・・・」という山田宏一に対して、「そんなことはないね」と淀川長治が一刀両断。