2011-06-15 クロード・ドビュッシー 「ドビュッシー音楽論集−反好事家八分音符氏」 本 引き続きピアノ関連本。今度はクロード・ドビュッシー本人による音楽論集。 「反好事家八分音符氏(ムッシュー・クロッシュ・アンティ・ディレッタント)」の副題に象徴される、古い上に韜晦に満ちた原文をゴツゴツと直訳したような文体で読みにくいことこの上ありませんが、それぞれの章はごく短く、内容的にも興味深いので、当初の予想より早く読了。 本文と変わらないぐらいの分量の訳注がついていて概ね面白いのですが、訳出にあたっての苦労などが書いてあるのはエクスキューズのようであまり印象が良くありません。 一読しただけでは褒めているのか貶しているのか分からないものもありましたが、サン=サーンス、グリーグ、グルックは嫌いで、ポール・デュカス、ウェーバー、ラモー、ムソルグスキーを評価、という感じでしょうか。