Vladimir Ashkenazy 「Beethoven Complete Piano Sonatas」

Beethoven: The Piano Sonatas

  • 「スコラ」が「白熱教室JAPAN」として復活したかと思ったら、2回目以降はただの再放送になっていてNHKらしからぬあこぎさに驚愕、ということはあったにせよ、初回のベートーベンの公開討議は間違いなく面白かった。
  • ベートーベンにだって清透、流麗、耽美なメロディが書けるのだという例証として、ベートーベンの後期ピアノ・ソナタ(第30番〜第32番)を挙げ、坂本龍一が確か第32番の第2楽章を弾いていて、すっかり感服してしまいました。
  • ベートーベンのピアノソナタといえばピアノ音楽の新約聖書。「悲壮」(第8番)、「月光」(第14番)、「テンペスト」(第17番)等々他にも聴きたいものがあったので、これを機会に全集を購入してみました。廉価かつ入手容易なもののなかから、あまり汗臭くなさそうなウラディミール・アシュケナージをチョイス。
  • ウィキペディアと英文ライナーを矯めつ眇めつ眺めながら、1つ1つ聴き通しました。さすがにややダレましたが、今後長きに渡ってレファレンス的に活用するという意味ではこれで良かったのかもしれません。
  • 第14番(「月光」)と第17番(「テンペスト」)が良かった、というと、単純なリフレインにしか感応できないプアな感受性のようで情けない気もします。