- ベートーヴェンで味をしめて、今度はモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。ジャケット写真と吉田秀和「世界のピアニスト」の印象から、マリア・ジョアン・ピレシュ(という表記が適切なのでしょうか)の旧盤(1974年)をチョイス。
- 一通り聴いてみたところ、耳覚えがあったのは第11番(トルコ行進曲付き)とソナチネに収められた第15番ぐらいで、ディスクガイドなどでよく取り上げられている第8番と第14番の短調コンビは初耳という知識の浅薄さが嫌になります。
- ジャケット写真のイメージに引きずられているだけかもしれませんが、フレッシュで瑞々しくて良いです。ベートーヴェンの全集を聴いた後では特に、低粘度・低湿度でコロコロと転がるような小気味よさが好ましい、という感想も浅薄な気がしてなりません。