- ブラームスの自伝を読んだ際、友人テオドール・ビルロートが「あまりにも繊細で、あまりにも真実で、あまりにも暖かく、一般の聴衆にとってはあまりにも心がこもり過ぎている」と評したヴァイオリン・ソナタ第1番が聴きたくなり購入。
- 「無駄なく無理ないすっきりとした造形は聴くほどに味わい深く、本物の確かな手応えが感じられる」(吉成順)、「明るい健康性」(渡辺和彦)という評価に基づき、ヨゼフ・スークとジュリアス・カッチェンのコンビをチョイス。1967年、キングスウェイ・ホール(ロンドン)での録音。
- 第1番第1楽章冒頭からフッと眠りに落ちるような心地良さ。憂いがありつつも伸びやかな旋律美が堪えられず、久々に良いものに巡り会った感。