菊地成孔 「服は何故音楽を必要とするのか?−『ウォーキング・ミュージック』という存在しないジャンルに召還された音楽達について」

服は何故音楽を必要とするのか? ---「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察 (河出文庫)

  • 菊地成孔の著作の中でも、何となく苦手そうで後回しにしていた本作。たまたま書店で現物を見かけた機会に購入してみました。
  • 単行本オリジナルのインタヴュー及びパリコレ取材記はそれなりに面白く読めましたが、連載内容(ショーと音楽に関する一般論的考察+その時々のショーのレヴュー)は通読するのが些かダルいという感じ。
  • おそらく連載時には別記事等でショーの内容がイメージできたのだと思いますが、写真の一枚もないので、読んでいてもテキストだけが上滑りする感じです。
  • 文庫版あとがきで「本書で提言された中枢、すなわち『音楽とモデルのシンクロ率』に関しても、ここ数年で、根底からの変化があり、現在シンクロ率がかなり上がり『ズレている方が目立つ』という状況になっています」とサラッと書かれていてちょっと拍子抜け。