- NHK−BSプレミアムで7月8日放送。ポール・グリーングラス監督。2004年。シリーズ第2作。
- 原作はロバート・ラドラム「殺戮のオデッセイ(The Bourne Supremacy)」(1986年)。前作同様、原作というよりは原案という程度である模様。
- 前作で製作会社(ザ・ケネディー/マーシャル・カンパニー)と折合が悪かったダグ・リーマンは製作総指揮に退き、監督はポール・グリーングラスに交代。
- グラグラに揺れるカメラワークで臨場感を演出する手法を流行らせた作品とのことですが、実際に観てみると揺れすぎで何が何だかよく分からない、ということも多々あり。
- 前作ヒロインが開始15分で殺されるシナリオも、それでもしっかり出演するフランカ・ポテンテも好印象。
- AとBが電話で話しつつ、AからはBが見えているのに、BからはAが見えていないというシチュエーションを、ベルリン(「She's standing right next to you」)のシーンを振りにして、ラストのラングレー(「Get some rest, Pam. You look tired」)で回収する仕掛けも綺麗に決まっています。
- 公開2週間前に、ポール・グリーングラスが新しいエンディングを思いつき、「オーシャンズ12」撮影中のマット・デイモンを連れ出して追加撮影したというのが本当だとしたら、このラングレーのラスト・シーンだったのでしょうか。
- 関係ありませんが、「ザ・タウン」では、見えていない方が、お互いに見えていないという思い込みの上で会話にメッセージを込める(「It'll be just like one of my sunny days」)ところを、もう一方はしっかり見ているという、同種だけれど更に捻ったシチュエーションで大変に揺さぶられました。