- NHK−BSプレミアムで8月5日放送。ポール・グリーングラス監督。2007年。シリーズ第3作。
- 原作はロバート・ラドラム「最後の暗殺者(The Bourne Ultimatum)」(1990年)。前2作同様、原作というよりは原案という程度である模様。
- 3作目にしてついに米本土に上陸する高揚感、三部作の冒頭とラストが対称になる構図(マルセイユ沖/イースト・リヴァーを漂流するジェイソン・ボーン)、等々、丁寧かつ流麗にトリロジーをまとめ上げていて感心します。
- 特に、前作のラス前(モスクワ)からオープニングを始めておいて、前作ラスト(Get some rest, Pam. You look tired(ラングレーではなくニューヨークでした))をクライマックスへの導入に繋げるというトリッキーなリンクには仰け反りました。
- しかしながら、最後の屋上でのジェイソン・ボーンの台詞「自分を見てみろ!奴らがお前に何をしたかを(Look at us. Look at what they make you give)」 が、「ボーン・アイデンティティー」のプロフェッサーの最期の台詞ということまでは気がつきませんでした。
- ニッキー・パーソンズ役のジュリア・スタイルズがまた絶妙に地味だなと思っていたのですが、最後の微笑みは典型的なハリウッド・ビューティーでは上滑りしたかもしれません。
- 思っていたよりも遙かに楽しめた三部作でした。NHKも放映しなかった「ボーン・レガシー」(2012年)はオミットしても問題なさそう。