2019-06-09 古泉智浩「チェリーボーイズ」 本 「自分が描こうと思った以上のものが描け、描き直したい部分があるとしたら、カウパーのあだなの由来くらい」と著者本人も認める代表作「チェリーボーイズ」。 「このご時勢に性犯罪をテーマに」するのは「今のリテラシー的にどぎつい」ところもあり、「過去の若い時の自分についていけない。自分が描いたにもかかわらず『チェリーボーイズ』にも引いた」とのことですが、「オレはマンガで普通かそれ以下のレベルの連中を主に描いて、そんな中でも生活に起伏はあるし、個人として充実した面や楽しい思いもあるよねとか、そこそこドラマチックだったりと、そんな意識やメッセージを発しているつもり」という古泉美学を、ラストの雄叫び「ヤッター!オレは!クンニだぞー!」が体現。 田舎のカラオケボックスでフェラファイトする女のあだ名がフェラ子とか変なリアリティーがある。映画版では池田エライザがフェラ子だとか。