古泉智浩「チェリーボーイズ」

チェリーボーイズ

  • 「自分が描こうと思った以上のものが描け、描き直したい部分があるとしたら、カウパーのあだなの由来くらい」と著者本人も認める代表作「チェリーボーイズ」。
  • 「このご時勢に性犯罪をテーマに」するのは「今のリテラシー的にどぎつい」ところもあり、「過去の若い時の自分についていけない。自分が描いたにもかかわらず『チェリーボーイズ』にも引いた」とのことですが、「オレはマンガで普通かそれ以下のレベルの連中を主に描いて、そんな中でも生活に起伏はあるし、個人として充実した面や楽しい思いもあるよねとか、そこそこドラマチックだったりと、そんな意識やメッセージを発しているつもり」という古泉美学を、ラストの雄叫び「ヤッター!オレは!クンニだぞー!」が体現。