ユーディット・シャランスキー「奇妙な孤島の物語-私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島」

奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島

  • 図書館活用。昔、ピトケアン諸島少女性的暴行事件関係の記事を読んでいて発見したアイテム。
  • 一見、地図だけで写真ないのか!と驚くのですが、それこそがコンセプトで、「著者の遠い世界への想いを駆動力として調査され、まとめられたものであって、居間にいながらにして世界を征服するこころみ」(訳者あとがき)。
  • 世界の孤島についての、トリビアアネクドート、連想など。意外な事実を知るというよりはショートストーリーを楽しむ感じ。「本書に記載されたすべてのテクストは、調査にもとづいている。ディテールに至るまで一切の出所をたどることができる。けれどほんとうにそのとおりに起こったかとなると、これは、島がつねに現実の地理的座標を超えた、人身を投影する場所であるというそのことからしても、確認できないのだ。心を投影した場所は、学術的手法ではなく、文学的な手段によってしか捉えることができない」とのこと。原文はすべて現在形とのことで、マジックリアリズムの趣も。

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