2018-10-13 「バベル」 映画 NHK-BSプレミアムで7月21日放送。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。2006年。 冒頭30分で濃厚に漂わせた傑作の予感が中盤からグズグズ。各パートの雑なリンクのさせかたが明らかになってくるにつれ、期待感は完全に雲散霧消。 メキシコ人監督だけあってティファナ・パートが活き活きとしていて魅力的ではありました。
2018-10-09 「選択10月号」 本 メモ 日露和平条約という「毒饅頭」-安倍=プーチンに「黙約」はあるのか 「裏切り者の巣窟」ホワイトハウス-誰がトランプ政権を支えるのか 中露が「サイバー政治工作」で共謀-「次の攻撃目標」は米国と台湾の選挙 中国経済は「失われた二十年」へ-「バブルと崩壊」日本の二の舞に 安倍一強という「幻影」-危ぶまれる早期の「死に体」化 「建設国債」が潰す日本の将来-「借金で無駄遣い」の犠牲者は孫世代 創価学会「集票マシーン」の限界-来年「二つの選挙」に早くも暗雲 「ドル危機」が二年以内にくる-「ヘッジファンドの帝王」が予言 安倍が頼る日米貿易「裏公証人」-弁護士・村瀬悟は危機を救えるか 携帯料金「官製値下げ」のカラクリ-「業界疲弊」菅義偉の非情 日本「撤退」を決める外資企業たち-アベノミクス「逆回転」の象徴 味の素と「ハゲタカ学術誌」の結託-詐欺的「がん検査」でボロ儲けの暴挙 北海道電力「凍死寸前」の経営状況-地震で露見した「破綻」の現実味 仮想通貨と山口組「弘道会」-闇社会の「金鉱脈」が野放しに 安倍「農産物輸出振興」は欺瞞の塊-地域と伝統を滅ぼす「地理的表示」
2018-10-07 安倍雅史監修/ナショナル・ジオグラフィック編 「消滅遺産-もう見られない世界の偉大な建造物」 本 毎日新聞の紹介記事で興味を持ったもの。 企画の意図は理解しつつも、バーミヤーンの大仏やアレッポなど、最近まで存在していたものに面白みが感じられない一方で、ペンシルベニア旧駅庁舎、北京城壁、マンダレーの王宮等、19世紀末~20世紀初頭に撮影された写真が圧倒的に興味深く、思わず見入ってしまいます。 九龍城砦が無法地帯となった経緯は初めて知りました(「1898年の条約で香港の大部分が租借地となったが、九龍城砦は例外的に清朝の一部にとどまった。九龍城砦を接収したい香港当局と中国側の綱引きが繰り返され、軍や官吏が不在となり、九龍城砦は英国・清どちらの統治も法も及ばない空白地帯となる」)。
2018-10-06 ニコルソン・ベイカー「中二階」 本 岸本佐知子「気になる部分」で紹介されていて興味をもった作品。曰く、 「かりに、読む人のうちに普遍的な共感を呼び起こすのが文学であるとするならば、なにも愛や死、生、戦争といった壮大なテーマを扱うだけが文学ではない、靴ひもや牛乳の紙カートンやホチキスでだって、立派に面白い文学は書ける-ということを、ベイカーはこの一作であざやかに証明してみせたのである」 「読んでみると、それは、“小説はかくあるべし”という固定観念をあっさりくつがえしてしまうようなユニークな作品で、私はまったく度胆を抜かれ、そして一ぺんで魅了されてしまった」 間違いなく斬新ではあるのですが、今自分が求めるものとは激しく乖離。
2018-10-01 福満しげゆき「僕の小規模な失敗」 本 福満しげゆき作品も昔から気になっていたところ。初挑戦のチョイスとしては本作で正解だった模様。 他では得難いねちっこく陰鬱な作風でコアなファンがついたのも理解できますが、異性関係の執拗さにはどうにもシンパシーを抱き難い。 「僕の小規模な生活」も読みたい。
2018-09-30 渡辺ペコ「ラウンダバウト(1)~(3)」 本 「セトウツミ」に続いて漫画。気持ちに余裕がないと活字が読めない。 「ペコセトラ」読後しばらく躊躇していましたが、これは読んで良かった。当たり。 瑞々しさがあって良いです。野村真の出色のキャラクターの魅力で群像劇に筋が通っている感じも良い。 佐木飛朗斗/所十三「特攻の拓」、福本伸行「賭博黙示録カイジ」、岩明均「寄生獣」、いましろたかし「トコトコ節」、藤子不二雄A「まんが道(愛蔵版)」を読んで、自分で買ったCDは長渕剛と矢沢永吉のベストだけという女子中学生。走り幅跳びで「フォームは豪快だけど記録はちょっと凡庸」というのもらしくて可笑しい。