「フリーソロ」

フリーソロ [Blu-ray]

  • エロ・キャピタンのフリー・ソロ本番の映像が少ないのはチャレンジの妨げになりたくなかったというのは理解できますが、中盤のパートナーとのやりとりはちょっとダレる。
  • とはいえ、尋常ならざるものを見せつけられて、手汗・足汗が止まらない。一見の価値あり。

石戸諭「ルポ百田尚樹現象-愛国ポピュリズムの現在地」

ルポ 百田尚樹現象: 愛国ポピュリズムの現在地

  • 図書館を待てずに購入。
  • 党派性から脱却できていないリベラル人脈の声をむしろ掘り下げて聞いてみたい一方で、ポピュリズムイデオロギーの問題というよりは、マイノリティー意識の蔓延こそが問題という気はする。
  • 新型コロナ対策の迷走など、SNSで可視化されたムーディーな世論に引きずられすぎているからだという分析も一部にあるようで、エリート主義の復権が求められている気がしないでもない。
  • 「脱正義論」から「戦争論」の頃の小林よしのりはリアルタムで見ていてもインパクトがあった。その後の小林よしのりは全くフォローしてませんでしたが、図書館で借りられるものは読んでみようかなという気になった。

「男はつらいよ-私の寅さん」

男はつらいよ 私の寅さん HDリマスター版(第12作)

  • BSテレ東で6月20日放送。山田洋次監督。1973年。シリーズ第12作。
  • 前後半が相互に絡まず独立した形ですが、旅先のとらや一行と留守番の寅次郎という逆転パターンの前半に面白さはあるものの、テンポが悪くて乗り切れない。
  • ヒロイン岸恵子が登場する後半はあまりフックがなく、津川雅彦のキザな画商が一番印象に残るぐらい。
  • シリーズ中観客動員数トップらしいですが、前作「寅次郎忘れな草」の勢いでしょうか。

「選択7月号」

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  • メモ
  • 中国「封じ込め」は成功するか-米国不振で「穴だらけ」の包囲網
  • 米国こそ最悪の「コロナ輸出大国」-感染移民「強制送還」で悲劇の中南米
  • 日韓関係「相互憎悪」が再加熱-徴用工問題で「破局」の瀬戸際
  • 米中「技術覇権」を巡る乱闘-日台韓も道連れ「半導体戦争」が拍車
  • 流れは「石破」へ-落日の安部に打つ手なし
  • 解散できない安倍の「ロスタイム」-終幕シナリオ描けぬ「漂流官邸」
  • 河野太郎は宰相の器か-人気上昇「変人政治家」の実力
  • 米国「金融危機」はやはり来る-コロナで弾ける「企業ローン」バブル
  • コロナ「新薬・ワクチン」は遙か遠く-今冬も「丸腰」で迎える日本
  • 逮捕「河井夫妻」とは何者だったのか-叩き上げ「政界成功者」が抱えた闇

「万引き家族」

万引き家族

  • NHK-BSプレミアムで3月30日放送。是枝裕和監督。2018年。
  • 露悪的で、万引というファクターもここまで押し出す必要あるのかと思いながら観ていましたが、終盤に向けぐんぐん納得感が出てくる。
  • 常識の欠如や甲斐性の無さからくる滑稽さ、下層社会の人情味、金銭目当ての強欲さ等々が渾然一体となった落語的世界。
  • お風呂とか押入れとか、ボロ家のディテイルが凄い。リリー・フランキーがレジ袋リフティングする駄目な感じもちょっと出てこないアイデア
  • ジットリと暑い昼の素麺からの濡場も忘れ難い(「お直し」的な会話もあり)。

フィリップ・ウィルキンソン「まぼろしの奇想建築-天才が夢みた不可能な挑戦」

まぼろしの奇想建築 天才が夢みた不可能な挑戦 (NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • 図書館活用。「中世から20世紀に至るまで、構想されながらも『幻』と消えた建築の数々。建築家や芸術家、思想家が夢に描いた、壮大で妄想に満ちた挑戦の物語」を50こまとめて紹介するもの。
  • といった超ユニークなアイデアが豊富な図版で解説されていて、やたらと面白い。

五代目 古今亭志ん生「落語名人撰(01)お直し」

落語名人撰(1)

  • 図書館活用。1963年5月31日。東宝落語名人会
  • 「女房に客をとらせるという、どん底の人間模様を描いた特異な噺」「こういう噺なのに、売春が禁止される直前の昭和31(1956)年に、五代目古今亭志ん生はこれで芸術祭文部大臣賞を受賞した」「明治の吉原を知る志ん生は淡々と人間の運命を語ってじわじわと感興を盛り上げ」た「この噺を自然に演じてききこませ、しかもあまり陰湿な印象を与えない演者は志ん生ただ一人だったであろう」(京須偕充)。
  • 変な話ではありますが、時代が一周りしたのか、底辺層の男女の姿には今日的なリアリティーがあるような気もする。
  • 聞き覚えのあるマクラでボヤッと聞いていると廓詞の件でギョッとするんですが、「しゃぶらねえかよ、もう!」と言っているんでしょうか。
  • どうした訳か、この録音は何十回聴いても耳が滑って上手く入り込めない。