2020-08-26 山下達郎「SPACY」 音楽 「レコード・コレクターズ」のシティ・ポップ特集に背中を押されて入手。1977年のセカンド・ソロ。 レココレもライナーもウィキも熟読したし、「ラヴ・スペイス」や「キャンディー」など良いなぁとも思いますが、気持ちが沈んでいるのか、聴いても聴いても耳が滑って、どうにもこうにもクリティカルに刺さってこない。 「サーカス・タウン」(1976年)、「イッツ・ア・ポッピン・タイム」(1978年)、「ゴー・アヘッド!」(1978年)なども聴き進めようと思っていたのですが、一旦保留。
2020-08-18 パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター「ジャズ・ミュージシャン3つの願い-ニカ夫人の撮ったジャズ・ジャイアンツ」 本 図書館活用。菊地成孔の著書のどこかで紹介されていて興味を持ったという記憶。マイルズ・デイヴィスの「白人になることだ!」だっただろうか。 チャーリー・パーカーの最期を看取ったジャズ・バロネスとして有名な女性。セロニアス・モンク「パノニカ」等、多くの曲名にも引用。 ジャズメンのリラックスした姿が記録された写真の数々は、ポラロイドの劣化具合も相まって味わい深いですが、3つの質問への回答集はさほど印象的でもない。 ダグ・ワトキンス「日本に行きたいね」、ジミー・ラッシング「ここ、日本にいることだ」、バド・パウエル「日本へ行くこと」といった日本への憧憬はなんなんでしょうか。 カネ、健康、家、セックス、音楽的成功等がズラッと並ぶ中で、アート・ファーマー「願いは1つ:自分を好きになることだ」という回答は目を引く。 ロスチャイルド一族の資力をもって、ジャズ・ミュージシャンのパトロンとして奔放に生きる人生というのも素敵なような、そうでもないような。
2020-08-16 小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL-大東亜論」 本 図書館活用。 裏明治史としてほうほうと読み進めたところ、「掲載誌『SAPIO』の不定期刊化により、残念ながら未完で終了」という驚きの結末で、さすがに消化不良感。
2020-08-14 「男はつらいよ-寅次郎恋やつれ」 映画 BSテレ東で6月27日放送。山田洋次監督。1974年。シリーズ第13作。 帰宅早々に結婚発表、タコ社長とさくらに同行されてカウンターで玉砕という畳み掛けるような前半が良い。温泉津生活のアリアも絶好調。 第9作に比べると吉永小百合に華がないのは演出かもしれませんが、あまり魅力的に映っていない印象。 とらやでの父娘再会シーンは吉永小百合と宮口精二の微妙さに鼻白みかけますが、一転、松村達雄と渥美清のもらい泣きにもらい泣きする。 「禁句」パターンからの寅次郎逆上や、インテリ小説家への絡みなど、恒例のパターンも可笑しいし、ヒロインは今ひとつでも全体に弾んでいて楽しい。 「浴衣、きれいだね」のラストも情感があり、エンディングの再会が吉永小百合ではないところも好み。
2020-08-12 「選択8月号」 本 メモ トランプは落選しても居座る!?-大統領選「無効」で泥沼法廷闘争に 二階の意中は「菅義偉」-「ポスト安倍」政局の潮目一変 米「テスラ株」狂騰に漂う死臭-時価総額「トヨタ超え」が破裂する時 新宿「歌舞伎町」夜の裏事情-コロナにまみれる「欲望とカネ」 また発生「M資金詐欺」の研究-なぜコロッと騙されるのか 日本のサンクチュアリ(551)コロナ「関連死」-「感染以外」の死者数が増加中
2020-08-11 姜尚美「京都の中華」 本 図書館活用。安田謙一/辻井タカヒロ「書をステディー町へレディゴー」で紹介されていたもの。 こんな世界があったのか!と目から鱗が落ちる一冊。写真もチャーミングで手元に置いておきたくなる。 京都在住時に存在を知っていたら鳳舞とか行きたかった。ハマムラの春巻きや芙蓉園の鳳凰蛋も食べたくなる。 文庫版付録の菊乃井三代目・村田吉弘へのインタヴューも最高。「こういうのは、一回や二回ではわからへんねん。東京っていうのは一回行っておいしいかまずいかすぐ言うてしまうけども、ぼくら、『おいしいこともまずいこともないけどまた行ってしまう』みたいなんがおいしいと思てんにゃ。ふふ」、「あのね、東京とちごてね、京都みたいな狭いとこで、『もうあそこ行かへんわ』て言い出したら、次行くところないねん」という評が端的に京都の中華の魅力を表しているのでは。
2020-08-02 小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL-脱原発論 本 図書館活用。 原発は危険、代替エネルギーはあるという2本柱が延々と続くので読み通すのが辛い。前者はともかく後者は時の洗礼がまだ終わっていない印象。 小沢健二「うさぎ!第24話」と、そこでも触れられていたNHK「現代史スクープドキュメント:原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略~」は一読、一見の価値があると思う。 核融合や水素等のイノヴェーションに期待。