左右社編集部編「仕事本-わたしたちの緊急事態日記」

仕事本

  • 図書館活用。「仕事辞典であると同時に、緊急事態宣言後の記録であり、働く人のパワーワードが心に刺さる文学作品でもあります」という説明に偽りなしの佳作。
  • 春の緊急事態宣言の時期の非日常感が思い出されます。2度目の緊急事態宣言下というのも振り返るに良いタイミングでした。
  • マヌ・ディバンゴとビル・ウィザースが新型コロナで死亡していたのは知らなかった。

「ペイルライダー」

ペイルライダー [Blu-ray]

  • 1985年に「シェーン」のヴァリエーションを作る意図がよく分からず、主人公を蘇った死者=ペイルライダー=死神(イーストウッド曰く「out-and-out ghost」)にする味付けもよく分からないものの、荒涼としたエンドロールは印象に残る。
  • ミドルティーンの娘に言い寄られるのも違和感が激しいですが、母親(未亡人)にも言い寄られ、かつ、しっかりと事に及んでしまうという流れが全然飲み込めない。訳が分からない。
  • ストックバーン保安官と6人のデピュティのヴィジュアルがとても格好良い。

ロバート・J・フォード「世界の気象現象-奇跡と神秘の科学」

世界の気象現象 奇跡と神秘の科学

  • 図書館活用。ペラペラと流し読み。
  • 雷や雲、竜巻といった写真はなるほど気象現象の写真だなと思うものの、洪水や山火事の写真は災害写真だったり、霧の写真は風景写真だったり、ちょっとフォーカスしづらい。
  • 「わずか20分の間に1.5mもの雹が積もった」というグアダラハラ(メキシコ)の雹の写真はちょっと凄い。
  • スーパーセル型雷雨の写真がどれも禍々しくて見応えあり。
  • 「雪まくり」という現象は初めて知った。面白い。

売払い

売払い

東浩紀/大山顕「ショッピングモールから考える-ユートピア・バックヤード・未来都市」

ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市 (幻冬舎新書)

  • 図書館活用。「ゲンロン戦記」からの流れ。
  • ゲンロンカフェってこういう感じなのね、というのは把握。楽しい放談ですが、書籍としてはもうちょっとまとまりが欲しい。

「男はつらいよ-葛飾立志編」

男はつらいよ 葛飾立志篇 HDリマスター版(第16作)

  • BSテレ東で7月18日放送。山田洋次監督。1975年。シリーズ第16作。
  • 冒頭の夢は西部劇。みんな乗っていてとても楽しい。倍賞千恵子の歌も聞ける。
  • 例によって喧嘩して飛び出すものの、墓参りで行った寒河江でお坊さん(大滝秀治)に感化されてすぐに帰ってくるので、旅先の割合は少なめ。ほとんど柴又。
  • チェーンスモーカーの考古学者(小林桂樹)が面白い(「そのうち間違えて煙草食って団子吸っちゃうぞ」)。ヒロインに振られる展開も意外性ありましたが、ラストで寅次郎と旅連れになるのも味わいがある。
  • 構成は良いし、渥美清の芝居も弾んでいて、ものすごく出来が良いのにヒロイン(樫山文枝)が魅力的ではないのが残念なところ。桜田淳子も可愛くない。
  • 「あばよ」とスッと旅に出る寅次郎の格好良さが際立ってました。