妹尾河童「河童が覗いたインド」

河童が覗いたインド (新潮文庫)

  • 遠藤慧「東京ホテル図鑑」を読んでいて思い出したのは、子供の頃よく書店でみかけた「河童が覗いた」シリーズ(今となっては妹尾河童は「少年H」の人というパブリック・イメージかもしれない)。
  • 「最初が1978年、二度目が1983年で、その二回とも、たった一ヶ月半ずつ」のインド見聞記。初出は「話の特集」。6年間に渡る長期連載だったよう。
  • 手書き文字の小ささやイラストの細かさなど、文庫サイズでは魅力が半減しているのでは。このシリーズを読むなら図書館で単行本を借りる方が良さそう。
  • どんどん読みたいというほど面白くもなかったけれど、インドには行きたくなった。

松本大洋「ピンポン フルゲーム(1)~(2)」

ピンポン フルゲームの 1 (ビッグコミックススペシャル)  ピンポン フルゲームの 2 (ビッグコミックススペシャル)

  • 「東京ヒゴロ」に触発されて。色々物色の上、雑誌サイズ版(「フルゲーム」)を古書で。
  • 後半はまったくの初見。こんなに真っ直ぐなストーリーだったのか。とても良かった。
  • 担当編集者(堀靖樹)の解説「あの頃はみんな『ピンポン』だった」も面白い。「基本的にオーソドクスな物語構造を持っている」はずの松本大洋作品を「次の本誌連載は文句なしの成功にしなければならん!」という編集者の思いでスポーツ根性ものにしたという背景とのこと。
  • オババと二人三脚で復活を目指すところなど望月峯太郎バタアシ金魚」オマージュを感じる。
  • 竹光侍」「Sunny」「ルーヴルの猫」は読んでみたい。

松本大洋「東京ヒゴロ(1)~(3)」

東京ヒゴロ(1) (ビッグコミックススペシャル)  東京ヒゴロ(2) (ビッグコミックススペシャル)  東京ヒゴロ(3) (ビッグコミックススペシャル)

  • 1巻が出たころに書店で薄いお試し版を手にとって以来気になっていた作品。完結した上で評判も良かったので購入。
  • 「ピンポン」の途中からフォローしていなかったけれど、ストーリーも画風もエキセントリックなところがなくなっていて驚くとともに、創作、仕事、信頼といったテーマがまっすぐに描かれていて深く感動。
  • ストーリーテリングの巧みさなど、従前のイメージを完全に覆された。他にももうちょっと読んでみたい。

「キネマの神様」

キネマの神様 [Blu-ray]

  • NHK-BSプレミアムで11月13日放送。山田洋次監督。2021年。
  • 志村けんで観たかったという気にもならない微妙さ加減。
  • 原作は原田マハでほぼ私小説とのこと。原田宗典の妹ということも知らなかった。

「選択1月号」

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  • メモ
  • 「トランプ再来」の悪夢-米国と世界は未曾有の混乱へ
  • アマゾン川が干上がる恐怖-地球をぶち壊す「沸騰化」が加速
  • ベネズエラガイアナ侵攻」の狂気-米国の裏庭で「現状変更」の策謀
  • 米国が「北朝鮮保有」を認める日-トランプの世で起こり得る激変
  • 「ポスト岸田」政局の見所-本命無し・大穴だけの草競馬
  • 岸田政権の「片づけ方」-政治改革「新リーダー」が誰か
  • 政界スキャン(467)「一月解散」もできない岸田の末路
  • 誰も想像しない「林芳正総理」-人望なき「器用貧乏」の限界
  • 米国「利下げ」で何が起こるか-24年相場「波乱」の読み筋
  • 日本のサンクチュアリ(592)北海道「半導体利権」-5兆円投資の代償は「核のゴミ」