- 3月のNHK−BS放送の録画。
- 戦時下に総力を挙げて作ったのが芝居だ色恋だという映画だというところがフランス讃歌(「私が好きなのはパリだけよ」)・自由讃歌(「今も私は自由よ」)になっていて痺れます。
- そういう意味では、谷崎潤一郎「細雪」と似ている気がしますが、古着商ジェリコ等にやや闘争的な含意が認められる「天井桟敷の人々」に比べると「細雪」の方が徹底して個人主義的にクールという違いはあるかもしれない。
- という制作時の背景を抜きにしても、人物造形やディテイルが豊かで、現時点でも鑑賞に堪える名作だと思われます。