「選択11月号」

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  • メモ
  • 習近平続投は「好都合」-次の十年で中国は弱る
  • 英国首相の「黒いキングメーカー」-スナク政権誕生の裏事情
  • ベルギーが買い込む「ロシア産ダイヤ」-EU制裁の「欺瞞」と破綻
  • 世界の暗雲「人手不足不況」-安い日本に「好機到来」との説
  • イランで「民族紛争」の予兆-腐敗と暴政「反ペルシャ」が噴出
  • 岸田官邸「統治不全」の戦慄-首相以下全員「無責任男」
  • 誰も支えぬ「岸田政権」ー山際更迭「孤立の宰相」の限界
  • 選挙区「十増十減」を巡る自公の妄動-有権者不在の暗闘たけなわ
  • 電力会社に「血税補助金」の愚行-電気料金軽減策は岸田政権の失政
  • 新大学評判記(35)東京大学メタバース工学部-高等教育「原点回帰」への試み
  • サイバー被害者「救済商法」に要注意-「半田病院事件」驚きの真相
  • 世界が注目「糞便療法」の研究-「がん治療」への応用に期待大
  • 少子化と「性病」の深い関係-国が放置する「不妊増加」の要因
  • 日本のサンクチュアリ(578)宗教法人「解散請求」-政治が腐らせた「抜かずの宝刀」

稲田俊輔「飲食店の本当にスゴい人々」

飲食店の本当にスゴい人々 (扶桑社新書)

  • 図書館活用。
  • 行こう行こうと思って行けていないアカシア(新宿)やレストラン桂(日本橋室町)、存在も知らなかったニューバーグ(高円寺)やペペロッソ(池ノ上)など(改めて)行きたくなった。
  • 特に「高級割烹顔負けの居酒屋」竹政(大塚)は、料理も美味しそうな上に日本酒のチョイスも良さそうで、是非にも行ってみたい。
  • サイゼリヤドムドムバーガーは社内の雰囲気良さそう。「宇宙の意志」とか「(商品企画)会議でこれを出したら笑いが取れるなと思って、とりあえず衣をつけて揚げてバンズにはさんで出してみたんです。私はその時点では味見すらしていませんでした」とか、楽しそうで良い。

「友だちのうちはどこ?」

友だちのうちはどこ?(字幕版)

  • NHK-BSプレミアムで8月30日放送。アッバス・キアロスタミ監督。1987年。
  • ちょっとした小咄のようなストーリーですが、大人たちの冷たさや知らない街を歩く心細さを刷り込まれた後のラストの爽やかさ。押し花が効いている。
  • 馴染みのないイランの農村風景と、理不尽に抑圧的なコミュニティ描写の執拗さが印象に残る。

石塚真一/浅野いにお/萩尾望都/出水ぽすか/小畑友紀/望月ミネタロウ他「もしも、東京」

もしも、東京

  • 図書館活用。
  • 一年延期して2021年に開催された「日本を代表する漫画家たちが、“もしもの東京”をテーマにした漫画作品を制作する展示会」の作品集。
  • お目当ての望月峯太郎がイラスト2点のみだったのは残念。松本大洋萩原朔太郎「青猫」)が良かった。

「レコード・コレクターズ11月号」

レコード・コレクターズ 2022年 11月号

Various Artists「お茶とお菓子と音楽と レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編09」

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  • シリーズ第9集。藤沢かえで(クリンク・レコードのスタッフの奥方)のお菓子づくり解説という内輪ノリ。第4集のブックレットの表紙もどうかと思いましたが、今回は音源にまで侵入していて、これまででダントツで一番のガッカリ。
  • 21曲リストアップされていますが、お菓子づくり実況中継、インタビュー1、パリ留学の思い出話、インタビュー2の4パートに纏められてしまっている(データ上は4曲)。
  • FM番組「これからの人生」や伊丹十三サウンド・エッセイ「みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう」を思い浮かべていたとのこと。「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー・アヴァンティ」みたいなイメージか。どうであれ藤沢かえで要素はブックレットの範囲に収めて、音源は音源でしっかり聴かせて欲しかった。
  • 次号は2022年11月25日発売、富永珠梨監修「ブランケットの下で」。

「岬の兄妹」

岬の兄妹

  • 早稲田松竹で。片山慎三監督。2019年。
  • 東野幸治YouTubeで激賞(面白いと言うのは憚られるが面白い)していた片山慎三の監督デビュー作。
  • 妻に客をとらせる「お直し」、博打の借金で娘が身売りする「文七元結」等、(福祉のない)落語の世界ではままある話。
  • 「さがす」もそうでしたが、不必要に露悪的なのか不可欠な設定なのか判然としないところがある。
  • 港町(三崎)の風景や兄の佇まいが素晴らしい。ヤクザとの一夜の後、夜明けのシーンもきれいでしたが、マクドナルドを爆食しつつ窓のダンボールを剥がして部屋が一気に明るくなるシーンも印象的。
  • 困窮時の「何も出ねぇ」と空のプールでの「まだまだ出るぞ」という大便で描く鮮やかなコントラスト。これは陰惨なことになるぞと身構えたところで出てくるので「海の香り」「生きていると良いこともある」と合わせて脱力笑い。
  • ノーマライゼーション(障害者の社会参画)を描いていると言えなくもないか。福祉に繋がれない存在として描くなら警官という設定は邪魔では。
  • ラストに希望は全く感じなかった。冒頭に戻ったようでいてもう元には戻れないという不可逆性。
  • 映画館楽しい。早稲田松竹の来月のホン・サンス特集もいくつか観れると嬉しい。