- メモ
- Bill Evans「Morning Glory : The 1973 Concert at the Teatro Gram Rex, Buenos Aire」
- Bill Evans「Inner Spirit : The 1979 Concert at the Teatro General San Martin, Buenos Aires」
井原奈津子「美しい日本のくせ字」
- 図書館活用。大竹聡「ずぶろくの四季」表紙の牧野伊三夫の題字からの流れ。
- 「暮しの手帖」の書き文字がやはり魅力的ですが、オリジネーターである編集長・花森安治の死後、そのスタイルを引き継いだのが社長・大橋鎭子と副編集長・二井康雄ということらしい。映画字幕はフォント化されているようですが、暮らしの手帖フォントも欲しい。
- 松田聖子の筆跡の変遷の謎や「タンタンの冒険」シリーズの大川おさむのインタビュー(顔写真あり)なども面白い。
- 植草甚一の平素とは異なる異様な筆跡はなんなんだろうか。老衰死を覚悟する内容と合わせて衝撃的。
- 新谷雅弘の書き文字がチャーミング。こういうのがサラサラと手癖で書ける人が羨ましい。
RC Succession「First Budohkan Dec.24.1981 Yeahhhhhh..........<Deluxe Edition>」
- 1981年12月のRC初の武道館ライヴ。一つの絶頂期ではあるんでしょうが、「徹底的にブラッシュアップされた映像と音質」と言う割には音質が悪く、「Rhapsody」(1980年4月@久保講堂)の方が、ここからという勢いと臨場感があるような。
- と音源を聴きながら思っていたものの、映像を観たら冒頭の「よォーこそ」の気合と躍動感にビリビリきた。定番のアッパー系ではない「多摩蘭坂」や「あきれて物も言えない」などに見応えあり。
- 改めて忌野清志郎と仲井戸麗市がミック・ジャガーとキース・リチャーズをプロトタイプ(の一つ)にしていたことがよく分かる。
- 素顔は極度にシャイなおじさんたちがギラギラの格好で騒いでいて微笑ましい。初商品化の「ステップ」のマントショーもニコニコ楽しそうにやっていて可愛かった。
- 忌野清志郎当時30歳。長い不遇を経てスターダムを掴んだ瞬間。
大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 4: さよならにっぽん」
- 大友克洋曰く「マンガとしての表現、絵を描くこと、ストーリーの作り方など、この頃はいい意味でも悪い意味でも、漫画を描くのになれてきています。映画だったり小説だったり、その頃見て面白かったものを20Pで描くことに飽き始めていたのかも知れませんが、長編を構成して連載するほどの勇気もなかった頃」とのこと。
- 「初めての連続作品」である「さよならにっぽん」が「絵が乱れ」「話も用意していた筋立てとは別の方向にいってしまっ」たとは本人の弁。確かに微妙ではある。「ショートピース」でプチブレークする前夜という感じなんだろうか。
大竹聡「ずぶ六の四季」
- 図書館活用。本の雑誌社の試し読み公開となぎら健壱の紹介文に惹かれて発売直後に予約。
- 牧野伊三夫による想画と題字が最高。書き文字の魅力。
- なぎら健壱の語る通り老成したのか、おちょけすぎず気取りすぎずの程よいトーン。見開き2ページの短い章立ても絶妙で、代わり映えのない断章でも延々と楽しめる。週刊ポストに連載されていたというのが意外。
- 「最近酒が続いたからとか、ちょっとカネが苦しいとか、そのような事情で飲むか飲まぬか躊躇うくらいなら、迷うことなし、飲め飲め、と勧めたいのである」という大らかさが良い。
- 野方のもつ焼きの名店とはやはり秋元屋のことなんだろうな。行ってみたい。
- こんなものを読んでいるとその間は毎日呑んでしまう。