大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 3: ハイウェイスター」

「絵のテクニック、構図の取り方、話の見せ方など、次第に色々なことができるようになってきて、新しいステップにいこうとしている時代ですね。(中略)このずっと後に自分の漫画の文法を見つけるのですが、そこが頂上だとするとこの頃は2合目か3合目って…

町田康「しらふで生きる」

図書館活用。大竹聡がずぶずぶに呑む本を読んでみたり町田康が断酒する本を読んでみたり。 大伴旅人の酒を讃むる歌十三首から始まる冒頭で俄然引き込まれますが、その後は延々と同じような思考実験が繰り返されるだけなので正直期待外れ。 「あな醜賢しらを…

「レコード・コレクターズ6月号」

メモ RCサクセション「First Budohkan Dec. 24.1981 Yeahhhhhh..........(Deluxe Edition)」 Various Artists「サマー・オブ・ソウル (あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」オリジナル・サウンドトラック」

大竹聡「50年酒場へ行こう」

図書館活用。この手の企画で写真もイラストもないというのは致命的。いただけない。

「選択5月号」

メモ 米国「独り勝ち」の戦争-「長期化」を望むバイデンの本性 ドイツ社民党とロシアの「黒い癒着」-暴かれる欧州の盟主の「裏切り」 欧州の「癌細胞」ハンガリー-プーチンと結託するEU加盟国 中央アジアでプーチンに「反旗」-資源大国カザフとウズベ…

大竹聡「最高の日本酒-関東厳選ちどりあし酒蔵めぐり」

新刊「ずぶ六の四季」の雰囲気が良さそうな大竹聡。図書館で予約待ちの間にいくつかピックアップ。「酒呑まれ」は忘れていたものの既読。「ギャンブル酒放浪記」はギャンブル中心で写真もないので途中で放棄。 聖蹟桜ヶ丘の名店小山商店が進める関東の酒蔵め…

吉田秋生「河よりも長くゆるやかに」

昔から興味があったもの。特にきっかけもなく購入。シリアスな現実の上に繰り広げられるコミカルで無為な青春に時折挟み込んでくるリリカルな情景が妙味。 本作が1983年、望月峯太郎「バタアシ金魚」が1985年、土田世紀「未成年」が1986年。通底…

「レコード・コレクターズ5月号」

メモ Neil Young「Royce Hall 1971」 Neil Young「Dorothy Chandler Pavilion 1971」 Neil Young「Citizen Kane Jr. Blues (Live At The Bottom Line)」 Colin Blunstone「One Year (50th Anniversary Edition)」 Sam & Dave「The Soul Classics」 Various A…

プラトン「ソクラテスの弁明」

東浩紀「ゆるく考える」を読んでソクラテスのポピュリズムによる死(「おまえはなんかあやしい、嫌なことをいう、みんなの空気に水を差す、だから死ね」)に興味を持ったもの。東浩紀曰く「もっとも心を打つのは、彼が論理では勝てないことをよく承知し、そ…

「選択4月号」

メモ ロシア情報機関に「反乱」の兆候-緊張高まる「プーチンの身辺」 国際法廷はプーチンを裁けるか-捜査着手で高まる期待と不安 世界で激変「資源地政学」-この危機に戦略なき岸田政権 中国「ゼロコロナ政策」の自縄自縛-国家停滞で揺れる習近平体制 安…

「kotoba47 特集ゴッドファーザー」

書店でサラッと開いた内田樹「『ゴッドファーザー』と『北の国から』」が面白かったので購入。ディズニーシーでアトラクションの待ち時間に読了。 内田樹「『北の国から』は、家族というのはついにお互いを理解し合うことはないものだという痛ましい真理を、…

スチャダラパー「大余談」

年始に書店で見かけて、気軽に読めるものをと思って購入したものの、忙しすぎて全然読めなかった。 めちゃくちゃ内輪の雑談が一番面白く(電気グルーヴ、井上三太、川辺ヒロシ、藤原ヒロシ)、次に他流試合(五味太郎、都築響一)。尊敬する先達等、程々の距…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 2: BOOGIE WOOGIE WALTZ」

待ちに待った大友克洋全集。 初期作品はアメリカン・ニューシネマの強い影響と言われることが多いですが、本人曰く「マンガというよりなんかATGのアート作品みたいな方向」「特に影響されたのは今村昌平の『豚と軍艦』で、この頃の作品にチンピラとかやく…

岩明均「寄生獣<完全版>(1)~(8)」

絵柄が苦手でスルーしてきた作品にふと思いついて古本でチャレンジ。 傑作との誉れ高いですがあまり感心しなかった。メッセージ性も浅薄。

「レコード・コレクターズ4月号」

メモ Various Artists「The Birth of Funk: Low Down and Dirty」

土田世紀「未成年<愛蔵版>」

松本大洋のバイブル。「ぼくはツッチーの『未成年』に影響を受けて、『青い春』を描いたりしました」とのことですが、「青い春」(1993年)だけではなく、古泉智浩「ジンバルロック」(1998年~)も想起しました。田舎のヤンキーの無為な青春。空回…

村上春樹「猫を棄てる-父親について語るとき」

図書館活用。興味深い家族史ではあるものの、何だかよく分からない読後感。 捨てられた猫と口減らしで奈良の寺に出された父の反復構造など、明け透けで冴えない。

土田世紀「雲出づるところ<愛蔵版>」

物哀しいけどありきたりなエピソードの積み重ねと「私何のために生まれてきたの?」という陳腐な問いで食傷気味になるものの、「虫も魚も鳥も樹もバラバラじゃない、きっとひとつのものからできてるんだよ。大きな大きなひとつの命をわけあっていきてるんだ…

「レコード・コレクターズ3月号」

メモ Various Artistsa「This is Lowrider Soul vol.2」

「レコード・コレクターズ2月号」

メモ Muddy Waters and his Band「Live in Loas Angeles 1954」 Various Artists「Summer of Soul (...or, When the Revolution could not be Televised) Original Motion Picture Soundtrack」 Various Artists「Soul on the Real Side #12」 Various Artis…

「選択2月号」

メモ 岸田を囲む「静かな敵意」-順調政権の裏で絡まる人間模様 政界スキャン(444)岸田の右腕「木原誠二」の限界 参院選で「大揉め」の自公連立-「相互推薦」巡り憤懣の創価学会 三菱商事「洋上風力総取り」の裏事情-「安値落札」に恨み骨髄の面々 ぶ…

小暮淳「群馬の小さな温泉」「新・ぐんまの源泉一軒宿」

安住紳一郎が「日曜天国」で紹介していた小暮淳による群馬の温泉ガイドを2冊入手。曰く「私はこの小暮淳さんという人を『師匠』と呼んでますから」「ボロボロになるくらいまで読み込んで」「いつか小暮淳さんに会いたいなと思ってるんですけど」。 写真が微…

春風亭昇太/桃月庵白酒/柳家喬太郎/立川生志/林家正蔵他「十八番の噺-落語家が愛でる噺の話」

図書館活用。 春風亭昇太の名刺代わりの噺が「ストレスの海」とは知らなかった。 桃月庵白酒のルックスにそぐわぬクールさに驚き。「いちばん好きなコメディは『ブルース・ブラザーズ』って言ってるんですけど、『松曳き』には『サタデー・ナイト・ライブ』…

「選択1月号」

メモ 米IT業界を制覇するインド出身者-人材大国が生む秀才CEOが続々 イスラエル「スパイ産業」の獰猛-世界の要人のスマホも「丸裸」に マカオ「カジノ摘発」で狙う獲物-習近平の粛正は新局面へ 習近平「デジタル強国化」の驚異-対中包囲網「突破」…

Scott Adams 「Dilbert(41)I Sense a Coldness to Your Mentoring」

昔、ITメディアなんとかのサイトで週イチで掲載されていたのをよく読んでいたなぁと調べてみたら、2019年末までは掲載されていた様子。「You can only fill the horrible void in your soul by fathering children or being famous」とかハッとするよう…

鈴木忠平「嫌われた監督−落合博満は中日をどう変えたのか」

週刊文春掲載時から話題になっていた連載の書籍化。 年末に文字通りの一気読み。コアな中日ファンなら振り返って色々と思うところはあるのかもしれませんが、ただただ面白かった。増田俊也「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」以来の興奮があった。 …

篠遠泉/長岡努/永瀬美佳「<改訂新版>ぶくぶく自噴泉めぐり」

図書館活用。川底自噴泉とかあまりワイルドなものはそそられませんが、丸駒温泉は最高だったなぁと思い出しつつつらつらと。あぁ温泉行きたい。 メモ 酸ヶ湯温(泉酸ヶ湯温泉旅館)青森県 鉛温泉(藤三旅館)岩手県 作並温泉(岩松旅館)宮城県 甲子温泉(旅…

「レコード・コレクターズ1月号」

1991年は「ロック史に残る」年だったのか、とつらつら眺めてみるに確かに(ほとんど聴いたことはないものの)リアルタイムでよく目にしたジャケットばかり。 ビーツ・インターナショナル「エクスカージョン・オン・ザ・ヴァージョン」(1曲目「ブランニ…

久住昌之「昼のセント酒」

図書館活用。 文章が無内容でスカスカなのは想定内でしたが、写真とイラストが想定を遥かに超えて少ないのにはガッカリ。 陽の高い時間からの銭湯と居酒屋のコンボは魅力ですが、自宅徒歩圏内で黄金コースができるのが理想。 浅草の蛇骨湯は行きたいなと思っ…

「ゲンロン12」

「ゲンロン戦記」からの流れ。 時間をかけて読んだのでまとまった感想が出てきませんが、宇野重規と東浩紀の対談、東浩紀「訂正可能性の哲学」、特集「無料とはなにか」、その他短いコラムも充実していてとても面白かった。 かなり久々に現代思想的なものを…