2020-01-01から1年間の記事一覧

「選択9月号」

メモ 米金融市場「バイデン相場」の始まり-コロナ不況下での危うい株高 中東勢力図に新たな「分断線」-イスラエル=UAE「枢軸」のその先 択捉島で進む「軍事要塞化」-安倍「対露交渉七年」の無残な結果 米中「限定軍事衝突」はあり得る-南シナ海「人…

山際淳司「江夏の21球」「たった一人のオリンピック」

山際淳司が忘れられた作家になっていたとは驚きでしたが、こうして改めて読んでみると、時代の流れの中に沈んでいったのも分からなくはない。 野茂英雄以降の日本プロ野球の地盤沈下(野球自体の人気低迷)などに加え、スポーツノンフィクションの寿命の短さ…

「レコード・コレクターズ9月号」

メモ Prince「Sign O' the Times: Super Deluxe Edition」 Ray Charles「The Complete 1961 Paris Recordings」

樋口薫「受け師の道-百折不撓の棋士・木村一基」

図書館活用。かなり前にリクエストを入れていたものが、王位失冠とともに到着するという妙なタイミングに。 中日新聞の夕刊に連載されたものらしいですが、思い入れの感じられない熱量不足の文章で、ネット上の諸記事に比べて圧倒的に退屈。トークショーの書…

小林よしのり「新ゴーマニズム宣言SPECIAL:戦争論(2)~(3)」

図書館活用。 パラダイムシフトを引き起こした1作目ほどの刺激や熱量はない印象。 刺激や熱量というよりは新鮮さの問題かもしれない。反米保守路線が固着していて揺らぎがない分、読物としての面白味に欠けるということかも。 「国防論」「天皇論」辺りは目…

山下達郎「SPACY」

「レコード・コレクターズ」のシティ・ポップ特集に背中を押されて入手。1977年のセカンド・ソロ。 レココレもライナーもウィキも熟読したし、「ラヴ・スペイス」や「キャンディー」など良いなぁとも思いますが、気持ちが沈んでいるのか、聴いても聴いて…

パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター「ジャズ・ミュージシャン3つの願い-ニカ夫人の撮ったジャズ・ジャイアンツ」

図書館活用。菊地成孔の著書のどこかで紹介されていて興味を持ったという記憶。マイルズ・デイヴィスの「白人になることだ!」だっただろうか。 チャーリー・パーカーの最期を看取ったジャズ・バロネスとして有名な女性。セロニアス・モンク「パノニカ」等、…

小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL-大東亜論」

図書館活用。 裏明治史としてほうほうと読み進めたところ、「掲載誌『SAPIO』の不定期刊化により、残念ながら未完で終了」という驚きの結末で、さすがに消化不良感。

「男はつらいよ-寅次郎恋やつれ」

BSテレ東で6月27日放送。山田洋次監督。1974年。シリーズ第13作。 帰宅早々に結婚発表、タコ社長とさくらに同行されてカウンターで玉砕という畳み掛けるような前半が良い。温泉津生活のアリアも絶好調。 第9作に比べると吉永小百合に華がないの…

「選択8月号」

メモ トランプは落選しても居座る!?-大統領選「無効」で泥沼法廷闘争に 二階の意中は「菅義偉」-「ポスト安倍」政局の潮目一変 米「テスラ株」狂騰に漂う死臭-時価総額「トヨタ超え」が破裂する時 新宿「歌舞伎町」夜の裏事情-コロナにまみれる「欲望…

姜尚美「京都の中華」

図書館活用。安田謙一/辻井タカヒロ「書をステディー町へレディゴー」で紹介されていたもの。 こんな世界があったのか!と目から鱗が落ちる一冊。写真もチャーミングで手元に置いておきたくなる。 京都在住時に存在を知っていたら鳳舞とか行きたかった。ハ…

小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL-脱原発論

図書館活用。 原発は危険、代替エネルギーはあるという2本柱が延々と続くので読み通すのが辛い。前者はともかく後者は時の洗礼がまだ終わっていない印象。 小沢健二「うさぎ!第24話」と、そこでも触れられていたNHK「現代史スクープドキュメント:原…

「フリーソロ」

NHK-BSプレミアムで6月15日放送。、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ/ジミー・チン監督。2018年。 エロ・キャピタンのフリー・ソロ本番の映像が少ないのはチャレンジの妨げになりたくなかったというのは理解できますが、中盤のパートナーと…

石戸諭「ルポ百田尚樹現象-愛国ポピュリズムの現在地」

図書館を待てずに購入。 世評通り、ニューズウィーク掲載記事をベースにした第1部よりも、小林よしのりと「つくる会」を扱った第2部が面白く、色々と考えさせられるのは事実ですが、小林よしのり、藤岡信勝、西尾幹二の織りなすドラマが熱すぎて、長期に渡…

「男はつらいよ-私の寅さん」

BSテレ東で6月20日放送。山田洋次監督。1973年。シリーズ第12作。 前後半が相互に絡まず独立した形ですが、旅先のとらや一行と留守番の寅次郎という逆転パターンの前半に面白さはあるものの、テンポが悪くて乗り切れない。 ヒロイン岸恵子が登場…

「選択7月号」

メモ 中国「封じ込め」は成功するか-米国不振で「穴だらけ」の包囲網 米国こそ最悪の「コロナ輸出大国」-感染移民「強制送還」で悲劇の中南米 日韓関係「相互憎悪」が再加熱-徴用工問題で「破局」の瀬戸際 米中「技術覇権」を巡る乱闘-日台韓も道連れ「…

「万引き家族」

NHK-BSプレミアムで3月30日放送。是枝裕和監督。2018年。 露悪的で、万引というファクターもここまで押し出す必要あるのかと思いながら観ていましたが、終盤に向けぐんぐん納得感が出てくる。 常識の欠如や甲斐性の無さからくる滑稽さ、下層社…

フィリップ・ウィルキンソン「まぼろしの奇想建築-天才が夢みた不可能な挑戦」

図書館活用。「中世から20世紀に至るまで、構想されながらも『幻』と消えた建築の数々。建築家や芸術家、思想家が夢に描いた、壮大で妄想に満ちた挑戦の物語」を50こまとめて紹介するもの。 ダ・ヴィンチの階層構造都市(ミラノ/レオナルド・ダ・ヴィン…

五代目 古今亭志ん生「落語名人撰(01)お直し」

図書館活用。1963年5月31日。東宝落語名人会 「女房に客をとらせるという、どん底の人間模様を描いた特異な噺」「こういう噺なのに、売春が禁止される直前の昭和31(1956)年に、五代目古今亭志ん生はこれで芸術祭文部大臣賞を受賞した」「明治…

「赤い河」

NHK-BSプレミアムで4月10日放送。ハワード・ホークス監督。1948年。 実話に基づいているというのが意外(チザム・トレイルのロングドライヴ)。レッド・リバーは固有名詞なので、正確には赤い河ではなくレッド川。 ジョン・ウェイン主役の西部…

宮本輝「泥の河・蛍川・道頓堀川」

ちくま文庫から出ている川三部作の合本。なんとなく書店で購入して30年振りに再読しましたが特別な感興はなし。 「小説家になりたくて会社を辞めたのは、昭和五十年の八月でした。毎日、不安神経症の強い発作に苦しんでいた私は、二十八歳なのに、もう廃人…

Prince Buster「Let' s Go To The Dance - Prince Buster Rocksteady Selection」

緊急事態宣言以降、あまり音楽が聴けていませんでしたが、徐々に通常ペースに復帰。これも随分前に購入してあったもの。「プリンス・バスターのレーベルから67~68年に7インチでリリースされて以降、今日までほぼリイシューされることのなかった貴重な…

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ 山下達郎「SPARKLE」の元ネタはナイトフライト「イフ・ユー・ウォント・イット」。「山下は80年のFM番組用スタジオ・ライヴ(中略)でこの曲をチョイス。吉田美奈子をメイン・ヴォーカルに据えて、素晴らしい演奏を披露した」。知らなかった…

石黒敬章「こんな写真があったのか-幕末明治の歴史風俗写真館」

図書館活用。小沢健志「レンズが撮らえた150年前の日本」がいまひとつだったので躊躇しましたが、これはテーマ設定と解説がしっかりしていてとても面白い。 明治43年頃に丸の内の道路脇に設置されていた飲水栓が現在新宿東口にある(「みんなの泉」)と…

「ギャング・オブ・ニューヨーク」

NHK-BSプレミアムで2月5日放送。マーティン・スコセッシ監督。2002年。 ビッグバジェット化のせいかシナリオの思い切りが悪く、フォーカスが定まらない。演出も古臭く、冒頭の決闘シーンからダサくて直視できない。 ファイヴ・ポインツ・ギャン…

暉峻康隆「落語藝談」

図書館活用。柳家権太楼/塚越孝「権太楼の大落語論」で紹介されていたもの。入手困難なようですが図書館で借りられてラッキー。 八代目桂文楽の前半生が意外に破天荒で驚き。亡き師匠(八代目桂文治、五代目柳亭左楽)への悪口や、小さんや談志への苦言等、…

さだまさし「北の国から オリジナル・スコア・ヴァージョン」

図書館活用。聴きたかったのは「蛍のテーマ」。涙腺が刺激される。 倉本聰「今作れ」伝説はどこまで本当なんだろうか。 北の国から 蛍のテーマ.wmv

安田謙一/辻井タカヒロ「書をステディー町へレディゴー」

図書館活用。かなり昔に入れた予約で今更な感じではありましたが、脱力感のある内容で、量的にもほどほど。楽しく読めました。 専業ライターでは食えないけど、それでもこの年齢まで好きなことで生きてこられたという余裕が眩しい。関西在住コンビというのも…

「オデッセイ」

NHK-BSプレミアムで10月14日放送。リドリー・スコット監督。2015年。 終始ハッピーに問題解決に向かっていくので楽しく見られて、感動もして、あまり深く印象に残らない。

小沢健志「レンズが撮らえた150年前の日本」

西瓜売り、笊売り、野菜売り、甘酒売り等の行商姿や、愛宕山や御茶ノ水等の東京の風景写真は面白い。京都島原の太夫道中の写真も趣がある。スナップショット的なものに面白味。 他方で、大量に収録されている構えて撮った芸者等のポートレイトがあまり面白く…