2011-01-01から1年間の記事一覧

Paul McCartney 「McCartney -deluxe edition」

ポール・マッカートニー「マッカートニー」のデラックス・エディションが出たとなると、珍盤「マッカートニー?」はともかくとしても、欲しくなるのは致し方なし。 オリジナル・アルバムに関しては音質がグッと良くなっているような気がします。ローファイ具…

「バットマン・リターンズ」

NHK−BSプレミアムで「バットマン」シリーズ一挙放送。第2作は6月20日放送(1992年)。ティム・バートン監督。 1作目で当てたティム・バートンのカラーが前面に出ていて気持ち良いです。ダニー・デヴィートもジャック・ニコルソンに劣らぬ怪演…

Glenn Gould 「Beethoven Piano Sonatas Nos. 30-32」

グレン・グールドが「ゴルトベルク変奏曲」でデビューを果たした後、「パルティータ」の5〜6番を挟んで、世に問うたベートーベンの後期ピアノ・ソナタ。1956年録音。 ウラディーミル・アシュケナージのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集を聴きつつ読…

「バットマン」

NHK−BSプレミアムで「バットマン」シリーズ一挙放送。第1作は6月19日放送(1989年)。ティム・バートン監督。 「キリング・ジョーク」など、コミック界での流れを把握してから観ると当時とは異なった趣があります。 プリンスのアルバムも久々に…

吉田秀和 「吉田秀和コレクション3−世界のピアニスト」

ピアノ関連本もこれで一応の打ち止め。大トリは吉田秀和御大によるピアニスト解説。 初めて吉田秀和の著作を読みましたが、ピアニストを評価する耳の確かさはともかく、それを表現するボキャブラリーの豊かさと適切さに感心しました。 冒頭で最大のヴォリュ…

「美しき運命の傷痕」

NHK−BSプレミアムで5月26日放送。「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノヴィッチ、監督第3作(2005年)。 ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキが遺した3部作「天国」、「地獄」、「煉獄」の脚本うち、「地獄」を映画化した作…

「レコード・コレクターズ8月号」

メモ Aretha Franklin 「Oh Me, Oh My: Aretha Live in Philly」 Paul McCartney 「McCartney -deluxe edition」 竹村淳 「ラテン音楽名曲名演ベスト111」 Various Artists 「The Exotic Beatles vol.4: Plastic Soul」 Robert Johnson 「The Complete Re…

Girls' Generation 「Girls' Generation」

忙しくて心の余裕を失いがちだったこの1ヶ月間、出来心で買ってみたソニョシデがヘヴィー・ローテーション・アイテムでした。 割と格好良いアルバムではないかと思うのは気の迷いでしょうか。

「ノー・マンズ・ランド」

NHK−BSプレミアムで5月4日放送。2001年。ダニス・タノヴィッチ監督。カンヌ国際映画祭脚本賞及びアカデミー外国語映画賞受賞作。 メキシカン・スタンドオフの知的な変化形。国連の扱いが図式的すぎて面白味に欠けるのが難点でしょうか。

Vienna Philharmonic Orchestra 「The Ride of Valkyries -Wagner Orchestral Works」

ワーグナーの長大なオペラを見通す気力はないけれど、ドビュッシーの批評を読んでいると逆に聴きたくなるというところもあり、代表的な曲を聴くことのできるお手軽な1枚ものを購入。指揮はゲオルク・ショルティ、ズービン・メータ、ホルスト・シュタイン。 …

「選択7月号」

メモ 変節する「アルジャジーラ」−「イスラム偏向」で信用失墜 「脱原発解散」に怯える自民党−カネも勝算もない「八方塞がり」 「ポスト菅政権」は誰が主導するのか−本命なきまま始まる民主党内抗争 政界スキャン(317)−菅夫人も輪をかけた「常識はずれ…

「東京物語」

NHK−BSプレミアムが始めた「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本−家族編」の第1弾(4月4日放送)。1953年。小津安二郎監督。 予備知識なしに観て不朽の名作と思えるかどうかは良く分かりませんが、ローアングル、カメラ目線、緩いテンポ、縦…

佐々木マキ 「うみべのまち−佐々木マキのマンガ1967−81」

いつ何故に注文したかも忘れてしまった今頃になってアマゾンから送られてきました。 佐々木マキの仕事は村上春樹関係でしか知らなかったので、少し興味を持って注文したと思うのですが、「詩の中でコトバとコトバが響き合うように、コマとコマが響き合う、そ…

Vladimir Ashkenazy 「Beethoven Complete Piano Sonatas」

「スコラ」が「白熱教室JAPAN」として復活したかと思ったら、2回目以降はただの再放送になっていてNHKらしからぬあこぎさに驚愕、ということはあったにせよ、初回のベートーベンの公開討議は間違いなく面白かった。 ベートーベンにだって清透、流麗…

カレル・チャペック 「園芸家12カ月」

いとうせいこう「ボタニカル・ライフ−植物生活」の着想の元になったのが本書。文庫で入手できるとは意外でした。 カレル・チャペックといえば「ロボット」の語源となった戯曲の作者、としてしか認識していませんでしたが、自然礼賛も文明批判も表裏一体とい…

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ Lucille Bogan 「Black Angel Blues」

Smokey Robinson 「The Solo Albums: Volume 2 -Quiet Storm / Smokey's Family Robinson」

スモーキー・ロビンソンのソロ・アルバム・シリーズは気になりつつもスルーしていたのですが、元祖クワイエット・ストームの本作だけは(ペイル・ファウンテンズ「パシフィック・ストリート」と一緒に)購入してみました。 そもそも「クワイエット・ストーム…

クロード・ドビュッシー 「ドビュッシー音楽論集−反好事家八分音符氏」

引き続きピアノ関連本。今度はクロード・ドビュッシー本人による音楽論集。 「反好事家八分音符氏(ムッシュー・クロッシュ・アンティ・ディレッタント)」の副題に象徴される、古い上に韜晦に満ちた原文をゴツゴツと直訳したような文体で読みにくいことこの…

いとうせいこう 「ボタニカル・ライフ−植物生活」

4月からの新たな職場環境において窓際のスペースが比較的空いていたので、ストレス緩和と潤いを求めてエケベリアを導入。それにも飽きたらず、アデニウムや朝顔の種、アデニア・グラウカの鉢植えなども入手して、にわかに園芸づいてきました。 そんな気分で…

Pale Fountains 「Pacific Street」

バディ・マクアルーン的なメロディーが判別できるぐらいにはプリファブ・スプラウト「スティーヴ・マックイーン」を聴き込んだ一方、アズテック・カメラ「ハイ・ランド、ハード・レイン」はちっともピンと来なくてすぐに売り払ってしまったことから、どうも…

売払い

鳥山明「鳥山明 「ドラゴンボール<完全版>(1)〜(34)」 藤子不二雄A「藤子不二雄Aのブラックユーモア/黒イせぇるすまん」 藤子不二雄A「藤子不二雄Aのブラックユーモア/無邪気な賭博師」 藤子・F・不二雄「大長編ドラえもん(7)のび太と鉄…

「選択6月号」

メモ 捨てられたビンラディン−アラブの関心はもはや「群衆蜂起」へ 「浜岡を止めた男」細野豪志−将来の首相候補の「真贋」 西風(361)大阪キタに新名所誕生 政界スキャン(316)−菅直人よ国を亡ぼす気か 資質問われるルース米大使−「トモダチ作戦」の…

みなもと太郎 「風雲戦国伝−風雲児たち外伝」

コミック・マーケットで発売されてきた「風雲児外伝」に手を出すまでのガッツはなく、いつかまとめて大手から発売される日を心待ちにしていたのですが、ここにきてオフィシャルな外伝がPHP社から発売。 短い話が多く、線が繋がっていく「風雲児たち」本編…

子母澤寛 「味覚極楽」

いつ買ったんだったか忘れてしまいましたが、確か伊丹十三が海外渡航に必ず携行する本として紹介していたような記憶があります。昭和最初期の著名人32人による味覚談義。 紙面に連載されたのが昭和2年、回想を付記したのが昭和30年頃で、今では存在しな…

藤子不二雄A 「藤子不二雄Aのブラックユーモア」

藤子不二雄A画業60周年記念。全集とミュージアムで藤子・F・不二雄が巷を席捲していますが、久々に安孫子素雄的なものを欲しました。 「黒イせぇるすまん」1968〜1971年の短編21本と喪黒福造誕生秘話「わが名はモグロ・・・喪黒福造」を収録(…

藤子・F・不二雄 「大長編ドラえもん(7)のび太と鉄人兵団」

書店で平積みされていた瀬名秀明「小説版・のび太と鉄人兵団」の帯に「世代をこえて愛される不朽の名作」と書いてあったのが妙に気になり、原作を探してみたところ、藤子・F・不二雄大全集には現段階では未収録のようなので、てんとう虫コミックス版を購入…

青柳いづみこ 「ドビュッシー−想念のエクトプラズム」

エッセイ「モノ書きピアニストはお尻が痛い」に続いて青柳いづみこの本格的著作。 博士論文がベースということで、苦戦することを覚悟して読み始めましたが、文学者との関係性を中心に展開されるトリヴィアルな内容は予想以上の面白さ。 ただし、当然のよう…

アレハンドロ・ホドロフスキー/メビウス 「アンカル」

メビウスの代表的な作品は邦訳では入手困難と思っていましたが、店頭で本作を発見。たまにはリアル店舗にも行ってみるものです。国書刊行会のBDコレクション(パスカル・ラバテ「イビクス−ネヴゾーロフの数奇な運命」、クリストフ・シャブテ「ひとりぼっち…

「レコード・コレクターズ6月号」

メモ Bob Marley & the Wailers 「Live Forever -September 23, 19」 Various Artists 「Ragtime Crazy -The Best of Ragtime Blues Guitar」 James Brown 「The Singles 1975-1979」

Percy Faith 「My Love」

小西康陽「マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽。」からのチョイス。もうこれが最後かもしれない。「さらに70年代に入ってからは、より複雑かつ洗練された和声やリズムを持つ作品を取り上げ、耳への贅沢としか表現出来…