2022-01-01から1年間の記事一覧

大竹聡「ずぶ六の四季」

図書館活用。本の雑誌社の試し読み公開となぎら健壱の紹介文に惹かれて発売直後に予約。 牧野伊三夫による想画と題字が最高。書き文字の魅力。 なぎら健壱の語る通り老成したのか、おちょけすぎず気取りすぎずの程よいトーン。見開き2ページの短い章立ても…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 3: ハイウェイスター」

「絵のテクニック、構図の取り方、話の見せ方など、次第に色々なことができるようになってきて、新しいステップにいこうとしている時代ですね。(中略)このずっと後に自分の漫画の文法を見つけるのですが、そこが頂上だとするとこの頃は2合目か3合目って…

町田康「しらふで生きる」

図書館活用。大竹聡がずぶずぶに呑む本を読んでみたり町田康が断酒する本を読んでみたり。 大伴旅人の酒を讃むる歌十三首から始まる冒頭で俄然引き込まれますが、その後は延々と同じような思考実験が繰り返されるだけなので正直期待外れ。 「あな醜賢しらを…

「レコード・コレクターズ6月号」

メモ RCサクセション「First Budohkan Dec. 24.1981 Yeahhhhhh..........(Deluxe Edition)」 Various Artists「サマー・オブ・ソウル (あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」オリジナル・サウンドトラック」

大竹聡「50年酒場へ行こう」

図書館活用。この手の企画で写真もイラストもないというのは致命的。いただけない。

「選択5月号」

メモ 米国「独り勝ち」の戦争-「長期化」を望むバイデンの本性 ドイツ社民党とロシアの「黒い癒着」-暴かれる欧州の盟主の「裏切り」 欧州の「癌細胞」ハンガリー-プーチンと結託するEU加盟国 中央アジアでプーチンに「反旗」-資源大国カザフとウズベ…

「きっと、うまくいく」

NHK-BSプレミアムで1月1日放送。ラージクマール・ヒラーニ監督。2009年。 終盤の予定調和が激しく、伏線の回収も必要以上に執拗で、もう少し薄味で捻りがあってもという感はあるものの、多段式ロケットで引っ張っていく魅力がある。 マイクロソ…

大竹聡「最高の日本酒-関東厳選ちどりあし酒蔵めぐり」

新刊「ずぶ六の四季」の雰囲気が良さそうな大竹聡。図書館で予約待ちの間にいくつかピックアップ。「酒呑まれ」は忘れていたものの既読。「ギャンブル酒放浪記」はギャンブル中心で写真もないので途中で放棄。 聖蹟桜ヶ丘の名店小山商店が進める関東の酒蔵め…

「家族はつらいよ2」

BSテレ東で4月17日放送。山田洋次監督。2017年。 ベタベタなストーリーを衒いなく真っ直ぐ投げかけているからなのか、山田洋次の熟練の手腕によるものなのか、いまいち不明ながら妙に響くものがある。 小林稔侍と鰻は3作目でも引っ張っているんだ…

Various Artists「暦の上では未来の音楽 レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編06 クリスマス号」

特別号はクリスマス・ソングのコンピレーション。企画自体に妙味は求め難いですがブックレットは楽しい。 「目玉となるのはザ・J’ズ・ウィズ・ジェイミーの『サンタが町にやって来る』」との紹介ですが、次に収められたルウ・ロウルズのヴァージョンの方に…

吉田秋生「河よりも長くゆるやかに」

昔から興味があったもの。特にきっかけもなく購入。シリアスな現実の上に繰り広げられるコミカルで無為な青春に時折挟み込んでくるリリカルな情景が妙味。 本作が1983年、望月峯太郎「バタアシ金魚」が1985年、土田世紀「未成年」が1986年。通底…

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」

NHK-BSプレミアムで3月17日放送。クリストファー・マッカリー監督。2015年。 シリーズ5作目。ストーリーの大枠(シンジケート)が全然頭に入ってこなくて気持ち良く観られない。 ヒロンインのレベッカ・ファーガソンがスペシャルな魅力を感じ…

売払い

カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」 水道橋博士「藝人春秋2-ハカセより愛をこめて」 水道橋博士「藝人春秋3-死ぬのは奴らだ」 スチャダラパー「大余談」 「kotoba47 特集ゴッドファーザー」 岩明均「寄生獣<完全版>(1…

「レコード・コレクターズ5月号」

メモ Neil Young「Royce Hall 1971」 Neil Young「Dorothy Chandler Pavilion 1971」 Neil Young「Citizen Kane Jr. Blues (Live At The Bottom Line)」 Colin Blunstone「One Year (50th Anniversary Edition)」 Sam & Dave「The Soul Classics」 Various A…

「キッド」

NHK-BSプレミアムで1月13日放送。チャーリー・チャップリン監督。1921年(チャップリン自身による音楽付きの1971年版)。 ジャッキー・クーガンの破壊的な可愛さ。チャップリンばりに3回離婚、4回結婚しているのも驚きですが、後年「アダ…

プラトン「ソクラテスの弁明」

東浩紀「ゆるく考える」を読んでソクラテスのポピュリズムによる死(「おまえはなんかあやしい、嫌なことをいう、みんなの空気に水を差す、だから死ね」)に興味を持ったもの。東浩紀曰く「もっとも心を打つのは、彼が論理では勝てないことをよく承知し、そ…

「選択4月号」

メモ ロシア情報機関に「反乱」の兆候-緊張高まる「プーチンの身辺」 国際法廷はプーチンを裁けるか-捜査着手で高まる期待と不安 世界で激変「資源地政学」-この危機に戦略なき岸田政権 中国「ゼロコロナ政策」の自縄自縛-国家停滞で揺れる習近平体制 安…

「kotoba47 特集ゴッドファーザー」

書店でサラッと開いた内田樹「『ゴッドファーザー』と『北の国から』」が面白かったので購入。ディズニーシーでアトラクションの待ち時間に読了。 内田樹「『北の国から』は、家族というのはついにお互いを理解し合うことはないものだという痛ましい真理を、…

スチャダラパー「大余談」

年始に書店で見かけて、気軽に読めるものをと思って購入したものの、忙しすぎて全然読めなかった。 めちゃくちゃ内輪の雑談が一番面白く(電気グルーヴ、井上三太、川辺ヒロシ、藤原ヒロシ)、次に他流試合(五味太郎、都築響一)。尊敬する先達等、程々の距…

「ウォール街」

NHK-BSプレミアムで1月11日放送。オリバー・ストーン監督。1987年。 金融資本主義批判のつもりが、ゴードン・ゲッコーの振り切れたキャラクターが格好良すぎたというバランス崩壊作品。 マーティンとチャーリー・シーンの父子共演。「地獄の黙…

大友克洋「OTOMO THE COMPLETE WORKS 2: BOOGIE WOOGIE WALTZ」

待ちに待った大友克洋全集。 初期作品はアメリカン・ニューシネマの強い影響と言われることが多いですが、本人曰く「マンガというよりなんかATGのアート作品みたいな方向」「特に影響されたのは今村昌平の『豚と軍艦』で、この頃の作品にチンピラとかやく…

Various Artists「なにもかも飽きてしまった レディメイド未来の音楽シリーズCDブック編05」

シリーズ1作目でハッときて、2~4作目にかけて少しずつ関心を失いつつありましたが、最終作がまた良い感じ。曰く「何も考えていない人たちによる肩の凝らない音楽。何もかも飽きてしまった音楽愛好家には、格好の箸休め。軽い音楽とお笑いの時間」。 選曲…

岩明均「寄生獣<完全版>(1)~(8)」

絵柄が苦手でスルーしてきた作品にふと思いついて古本でチャレンジ。 傑作との誉れ高いですがあまり感心しなかった。メッセージ性も浅薄。

「レコード・コレクターズ4月号」

メモ Various Artists「The Birth of Funk: Low Down and Dirty」

「選択3月号」

メモ プーチン「密室会議」が生む恐怖-ウクライナ暴挙の「四悪人」 日台関係を揺るがす「TPP問題」-岸田政権は蔡英文を見捨てるのか 国家安全保障局の「機能不全」-発足8年で「無用の長物」に 岸田「媚ロシア外交」の国恥-米欧の逆を行く「軟弱路線…

土田世紀「未成年<愛蔵版>」

松本大洋のバイブル。「ぼくはツッチーの『未成年』に影響を受けて、『青い春』を描いたりしました」とのことですが、「青い春」(1993年)だけではなく、古泉智浩「ジンバルロック」(1998年~)も想起しました。田舎のヤンキーの無為な青春。空回…

村上春樹「猫を棄てる-父親について語るとき」

図書館活用。興味深い家族史ではあるものの、何だかよく分からない読後感。 捨てられた猫と口減らしで奈良の寺に出された父の反復構造など、明け透けで冴えない。

土田世紀「雲出づるところ<愛蔵版>」

物哀しいけどありきたりなエピソードの積み重ねと「私何のために生まれてきたの?」という陳腐な問いで食傷気味になるものの、「虫も魚も鳥も樹もバラバラじゃない、きっとひとつのものからできてるんだよ。大きな大きなひとつの命をわけあっていきてるんだ…

「フィールド・オブ・ドリームス」

NHK-BSプレミアムで8月30日放送。フィル・アルデン・ロビンソン監督。1989年。 ずっとスルーしてきましたが、オードリールートからの再発見。 お告げでドライヴしていくスピリチュアルな展開に面食らいますが、中年の危機、父と息子、破れた夢…

「レコード・コレクターズ3月号」

メモ Various Artistsa「This is Lowrider Soul vol.2」