2007-01-01から1年間の記事一覧

古今亭志ん生 「びんぼう自慢」

「なめくじ艦隊」と何が違うんだという気もしますが、病前/病後ということを意識して読めば、確かにそういう雰囲気はあります。 どちらかというとこちらの方が好みでしょうか。カバー写真(愛用の火鉢)も良い感じ。 雨が降ってきたと思ったら、そうではな…

James Brown 「Live at the Garden」

不遇のライブ盤の初CD化。「ライブ・アット・ジ・アポロ2」と同時期の1967年。 場所はタイトルに偽りありで、「マジソン・スクウェア・ガーデン」ではなくて「ラテン・カジノ」。 同時期だけあってオープニングMCもそっくり。客席から「Say it agai…

伊藤俊治 「裸体の森へ−感情のイコノグラフィー」

菊地成孔関連で読みたいなと思っていたら、「復刊」の帯を付けて平積みになっているのを書店で発見して購入。したのが早1年前の事。 面白いと言えば面白いのですが、なんとなくピンとこないまま読了してしまいました。 題材自体に特段の興味がなかったのだ…

冨田均 「聞書き・寄席末広亭−席主北村銀太郎述」

山下達郎が読んでいると言っていた新宿末廣亭席亭の聞書き。 語り口が流石に素晴らしくて、冒頭から「寄席の芸人てのは、もともとてめえの家じゃ糞も出来ないもんたちの寄せ集まりなんだよ」という痺れる幕開け。 有名な古今亭志ん生の高座で居眠りのエピソ…

「レコード・コレクターズ11月号」

メモ 文屋章/吉田淳 「ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック」 Lambert, Hendricks & Ross 「Sing A Song of Basie」 本秀康 「レコスケくん complete edition」

古今亭志ん生 「なめくじ艦隊−志ん生半生記」

古今亭志ん生の自伝というと昭和31年(1954年)の本書と、昭和49年(1974年)の「びんぼう自慢」がともにちくま文庫から出ていますが、取り敢えず先に出た方から。冨田均「聞書き・寄席末広亭−席主北村銀太郎述」と平行して読み始め、先に読了。…

柳家小さん 「NHK落語名人選(49)」

[rakuten:toemifc:10000295:image] 落語関係の無料のポッドキャストを探して聴いてみたら、病後の古今亭志ん生の「芝浜」という、なんともド素人にフレンドリーでないアイテム。 それでも何度か聴いているうちに(「夢ンなるといけねぇ」)、何となく落語の…

韓元彩 「脱北者」

村上龍「半島を出よ」参考図書。 淡々とかつ延々と繰り広げられる阿鼻叫喚の地獄絵図。北朝鮮関係のノンフィクションは読んだことがなかったので、写真や地図と併せて具体的に示されるとやはり衝撃的。北朝鮮に生まれたなかった幸運に感謝する他ありません。…

「選択10月号」

メモ メルケル独首相「赫々たる成功」の秘密−誰も嫌えない「対話の名手」 盧武鉉の「言論弾圧」総仕上げへ−全斗煥時代より厳しく 国際アジェンダ考(130)「北極領有権」争いの愚−冷たい海に熱いナショナリズム 生きた心地しない「小泉チルドレン」−古賀…

長谷川熙 「松岡利勝と『美しい日本』」

コメント割愛。

業田良家 「自虐の詩(上)(下)」

前々から気にはなっていたアイテム。映画化に伴い文庫版が平積みになっていました。 なるほど、泣けるってこういうことか。素晴らしい。熊本さん素敵。 「泣ける」「名作」との評価に対して、上巻が程良くガッカリさせる機能を果たしているように思います。

売払い

「黒いオルフェ」(DVD) 「モロ・ノ・ブラジル」(DVD) Yo-Yo Ma 「The Unaccompanied Cello Suites」 Bob Dylan 「The Bootleg Series vol.4: Live 1966 The "Royal Albert Hall" Concert」 Rory Gallagher 「Live in Europe」 The Rolling Stones …

Various Artists 「Good God!; Heavy Funk Covers of James Brown from All Over the World 1968-1974」

ファンクのコンピレーションは基本的にはもう買わない方針なのですが、これはジャケットも格好良いし、JB追悼企画では抗いきれませんでした。 各人そっくりさんぶりが微笑ましいですが、特にディラード・クルーム&ザ・ソウル・ロッカーズ「マザー・ポップ…

京須偕充 「古典落語CDの名盤」

数年前の落語ブームの頃に何冊か購入した落語関連本のうちの読み残しの1冊。 「まずは必聴の10枚」といったディスクガイドを期待していたのですが、古典落語の粗筋→解説→代表的CDという構成。推薦する演者も似たり寄ったりで、CD買おうという気にはあ…

村上龍 「半島を出よ(上)(下)」

福岡出張(まさにシーホークホテルに滞在)から戻ったところ、書店で文庫化されているのを発見。単行本はそんなに評判になっていなかったような記憶があったので、それ程期待していなかったのですが。 バリに向かう機中で読み始めたら、ホームレスのコミュニ…

中上健次 「鳥のように獣のように」

昔、「岬」〜「枯木灘」を読んで盛り上がって購入したものの、中々入り込みづらくて放置していた中上健次の処女エッセイ集。 「岬」で芥川賞を受賞したのを機に、それまで色々な媒体で書いていた雑文をとりまとめたものとのこと。 という経緯はともかくとし…

高橋昌一郎 「ゲーデルの哲学−不完全性定理と神の存在論」

新聞の日曜版か何かで、晩年のゲーデルは隠遁して哲学に没入していたということを知り、何とも面白そうなテーマなので、検討の結果本書を購入。 「これで不完全性定理が分かる!」と帯に書かれてあるとおり、パズルとアナロジーで不完全性定理を解説する章は…

「レコード・コレクターズ10月号」

メモ Various Artists 「Drop Down Mama」 Albert King / Otis Rush 「Door to Door」

吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ 「Hepcats Jump Again」

少し前の事になりますが、ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバルに行きました。お目当てはココ・テイラー、ではなくて吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ。 良かったなぁと余韻に浸っていたところ、ビクターのサイト内にバッパーズの公式サイト「バッパー…

「選択9月号」

メモ 「異常な国」を選択した日本−悲劇の引き金は「特措法」延長反対 ヨルダン国王の役割−中東安定化「夢のシナリオ」 インド「大動脈建設構想」に踊る日本−二兆円援助を賭けて 国際アジェンダ考(129)テロ対処法に「お国柄」あり−「ドイツの秋」三十年…

Prefab Sprout 「Steve McQueen -Legacy Edition」

たまには馴染みのない領域でも攻めてみようかと、レコード・コレクターズを読んでいたら80年代ロックの第6位と激賞されていたプリファブ・スプラウトのセカンド。 これでアズテック・カメラとかペイル・ファウンテンとかどんどん80年代ネオアコにはまった…

檀一雄 「美味放浪記」

既読の「わが百味真髄」や「檀流クッキング」と重複する話題が多いというか、何を読んでも同じ調子なので、最後は若干飽き気味でした。 時代背景を考えれば、諸外国の情報など相当先進的だったと思いますが、今となっては単純に感心することは難しいように思…

Orchestra Baobab 「A Night at Club Baobab」

菊地成孔「聴き飽きない人々」で、「要はラテンやりたい人間が集まって作ってる」、「バオバブは実際に結成は70年代だと思いますけど、ファニア・オールスター以前に既にサルサの感じ」、「これは75年くらいですね。この曲『Kelen Ati Leen』を聴くと、…

売払い

東海林さだお 「東海林さだおの弁当箱−自選・特選 あれも食いたい これも食いたい」 檀一雄 「檀流クッキング」 檀太郎 「好『食』一代男」 伊丹十三 「女たちよ!」 伊丹十三 「再び女たちよ!」 庄司薫 「狼なんかこわくない」 ヘンリー・ミラー 「北回帰…

「レコード・コレクターズ9月号」

メモ James Brown 「Live at the Garden」 西岡恭蔵 「ディランにて」 The Techniques 「Queen Majesty; The Best of The Techniques」

伊丹十三 「再び女たちよ!」

「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ!」と読み継いできた伊丹十三。 例によって例のごとくという感じではありますが、リュックサックを肩からおろした時の感覚を離婚の感覚に喩えた「歯」、猫の行動を犬と比較して語る「わが思い出の猫猫」、「石鯛をとるのに…

ガブリエル・ガルシア=マルケス 「落葉 他12篇」

着々と積み上がっていくガルシア=マルケス。2ヶ月に1冊は読まないとストックが増える一方なので、「愛その他の悪霊について」の発売前に1冊なりとも消化しようというあまり前向きではない意図により初期短編集を選択。 いかにも若書きといった感じの初期…

En Vogue 「The Very Best of En Vogue」

小沢健二/スチャダラパー「今夜はブギーバック」の元ネタ「ギヴ・イット・アップ、ターン・イット・ルース」が聴きたくて購入。 「そもそも『今夜はブギーバック』ってどういう感じだったっけ」と思いYouTubeを検索したところ宇多田ヒカルの「今夜はブギー…

「選択8月号」

メモ 国際アジェンダ考(128)哀れな存在「戦争国際法規」−イラク民間人虐殺事件を考える 「青木凋落」で旧竹下派は解体の危機−小沢に足元狙われる「因果な宿命」 「安倍続投」はあり得ない−後任は福田以外見当たらず 政界スキャン(270)麻生太郎の危…

Alèmayèhu Eshèté 「Éthiopiques, Vol. 9: Alèmayèhu Eshèté 1969-1974」

[rakuten:asahi-record:11928972:image] これもレコードコレクターズ増刊「ジェイムズ・ブラウン−永遠のファンキー・プレジデント」で仕入れた情報に基づき購入。聴いてみようじゃないの、エチオピアのJBを。 エチオピアの地理的性格のためか、思ったより…