2006-01-01から1年間の記事一覧

Various Artists 「Encontro com a Velha Guarda(すばらしきサンバの仲間たち)」

クラシックと並ぶ今年の当初想定主戦場たるラテン。漠然と、サルサ程エグくなくて、でもボサノヴァ程洗練されてなくて、といった感じのものが欲しいのですが、素人なのでどの辺りがツボにはまるのか手探り状態。 ロス・ロボス「ピストルと心」とかコンパイ・…

池田理代子 「ベルサイユのばら」

ドビュッシーを聴きながらフランスものが読みたいなと。こういう機会に長年放置しているバタイユやらマンディアルグやらを読めば良いのでしょうがどうにもこうにもその気になれず。 安達正勝「死刑執行人サンソン−国王ルイ16世の首を刎ねた男」を読んだ際…

Claudio Arrau 「Debussy: Preludes Book II, Images Book II」

引き続きドビュッシー、前奏曲集第2巻。青柳いづみこが激賞していたクラウディオ・アラウにしてみましたが、アラウのドビュッシーというのはそれ程ポピュラーな選択ではなかったようです。 あぁ軟らかい、というのはアラウの印象としてあながち間違ってはい…

レコード・コレクターズ 11月号

チェックリスト。 Various Artists 「Return to Orange Street - 14 Roots Rock Reggae Classics」 Various Artists 「Good God! A Gospel Funk Hymnal」 Marvin Gaye 「What's Going On - The Life & Death of Marvin Gaye」 吾妻光良 & The Swinging Boppe…

売払い

村上春樹・安西水丸 「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」 D・ガーディナー、K・S・ウォーカー編 「レイモンド・チャンドラー語る」 ルドヴィグ・ヘルツベリ編 「映画監督ジム・ジャームッシュの歴史」 石原真弓 「英語で日記を書いてみる」 古賀純一…

「トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男」

何というんでしょうか、天才特有の曇りの無いハッピーな人柄で、奇跡的なほど充実したハッピーな人生を送った人のドキュメンタリーなので影が無いというか。 ドキュメンタリー作品としても構成が甘いと思います。焦点ボケっ放し。 それでも自分の思いをアー…

Anatoly Vedernikov 「Debussy: Preludes Book I, Suite Bergamasque」

最近ジャズ方面のCDを集中的に買っていましたが、当初の想定では今年はクラシックとラテンの年にしようという目論見だったことを思い出しました。 何時ぞやNHK「スーパー・ピアノ・レッスン」でミシェル・ベロフが「亜麻色の髪の乙女」をレッスンしてい…

安達正勝 「死刑執行人サンソン−国王ルイ16世の首を刎ねた男」

これも何故に購入したのか記憶が定かでない。死刑執行人シャルル−アンリ・サンソンを軸に見るフランス革命のアザー・サイド。 初代シャルル・サンソンが死刑執行人になるに至るストーリーと死刑執行人を取り巻く社会的環境がやたらと面白くて一気に引き込ま…

Charlie Parker 「Complete Charlie Parker on Dial」

モダン・ジャズには適性が無いという揺るぎない確信が依然としてあるのですが、ここまで菊地成孔の著作を繰り返し読むのであればチャーリー・パーカーのダイアル音源ぐらいは持っていても良いのではないかと。 ディキシーランド・ジャズ10枚組以来プレ・バ…

「リンダリンダリンダ」

オフビートなのではなくて単にテンポ悪いとしか感じられずイラっとしましたが、ペ・ドゥナはじめ4人のキャスティングが良いのと、学園祭の雰囲気がリアルなのとで何とか最後まで観られました。 屋上漫画喫茶のハスキーボイスの人と指骨折のギタリストが不自…

「ステップ!ステップ!ステップ!」

もう子供達が可愛くて可愛くて涙腺緩みっ放し。教師が泣く場面で更に涙腺緩みっ放し。 良くできた作品かと言われると微妙な気もしますが、すんごいチャーミングなドキュメンタリー。

Albert King 「Live in Sweden」

「ハイテック・ソウル」は置いてくれないのかしら、と思いながら先週のフレディー・キングに続き今週はアルバート・キングをレンタル。1980年のスウェーデン公演。 一発目の「悪い星の下に」から声は出ていないし、ギターはトーンもヴォリュームも安定し…

選択 10月号

メモ 「新幹事長」中川秀直の実力−閣僚経験は一回と三ヶ月だけ 安部晋三の「もう一人の祖父」 日本会議−安部の知られざる基盤−中核は宗教原理主義者 豊田章一郎の憂うつ−トヨタの落日は始まったのか みずほが「ロシア進出」で先頭に−「棚ボタ権益」に外務省…

岡倉古志郎 「死の商人」

いつ何故に購入したのか全く記憶にないなぁと思いながらパラパラと読了。 あとがきにあるとおり、死の商人の列伝として、ピカレスク・ロマンみたいに軽く読めるのが良かったと言えば良かった。 と軽く読み終わろうと思ったら1999年の復刻版へのあとがき…

「マルホランド・ドライブ」

デビッド・リンチは苦手なんだけど「マルホランド・ドライブ」は凄いらしいということで長いこと足踏みしていたのですが、この度思い切ってチャレンジ。 意外なことに「ぅわ何コレ何コレ何コレ〜」という感じで完全にブっ飛ばされてしまいました(繰り返して…

Freddie King 「Live in Europe」

フレディ・キングのライブ映像。こんなものまでレンタル店に並ぶとは有難い限り。 1973年のモントルー、1974年のストックホルム(カジノ内?)、1973年のストックホルム(屋外)。 動くフレディー・キングをまとまって見るのは初めてですが、写…

リチャード・ブローティガン 「西瓜糖の日々」

取り敢えず読んでみるブローティガン3冊目。その中では本作が一番しっくりきました。 3冊読んでみたところ、個人的には最後までピンときませんでした。 断片的に魅力を感じる部分は多々あるのですが、総体としては殆ど何も感じません。 何に対する不感症な…

Duke Ellington 「Never No Lament: The Blanton-Webster Band」

あの3枚組ベストを十分に聴き込んだと言えるだろうかと自問していたら足が止まりそうですが、深く悩まずにゴー。人生は短い。 ジミー・ブラントンやベン・ウェブスターが在籍していた頃、1940〜1942年のRCA音源集。所謂黄金時代。 ベースが良く…

レコード・コレクターズ 10月号

チェックリスト。 Junior Wells 「Live at Theresa's」 Various Artists 「Loose the Funk: Eel」 Various Artists 「Loose the Funk: Boodie」 The Beach Boys 「Pet Sounds - 40th Anniversary Edition」 New Barbarians 「Live in Maryland '79」

選択 9月号

メモ マレーシアで悪化の一途を辿る現首相と前首相の対立 インドが熱望する「日本の匠」−「ゼロの発見国」に欠けているもの ポーランドを変える双生児政権−「前衛国家」の誇り胸に 武部氏の必死の猟官運動に安部氏側は対応を苦慮 「企業叩き」に精出す霞が関…

グレイス・ペイリー 「最後の瞬間のすごく大きな変化」

村上春樹も解説しているとおりスラスラと読める代物ではありません。少し長めの作品でノリ損なうとアっという間に道筋を見失ってしまいます。 ググッと集中して読めた時にはゴツっとした独特の読後感を味わうことができたのですが、集中して読めなかったいく…

ジム・トンプスン 「おれの中の殺し屋」

スティーヴン・キング激賞(誰でも彼でも激賞しているような印象がありますが)の伝説的作家ジム・トンプスンの代表作(多分)。 「ポップ1280」と並んで新訳で発売されていたのを見かけて購入。 昔々村上龍が「EV.Café 超進化論」で柄谷行人「日本近代…

ケネス・アンガー 「ハリウッド・バビロン」

「サウンド・オブ・ミュージック」のマリア役争奪戦の話はこの本に載っているんじゃないかと推測して購入(載ってませんでしたけど)。 絶版だったのでインターネット古書店なるものを初めて利用しましたが、多数の古書店による共同の検索サイトがあったりし…

Miles Davis 「Get Up With It」

「ネフェルティティ」に続いて聴いておきたいマイルス第2弾。 ライナーの写真が良い。巨大サングラスをかけたマイルス、の後ろにピート・コージー。キース・ジャレットもハービー・ハンコックもアフロ大きめ。 デューク・エリントン追悼曲「ヒー・ラヴド・…

Glenn Miller 「The Essential Glenn Miller」

グレン・ミラーはパスしようかなどうしようかなと迷っていたのですが、「真珠の首飾り」におけるボビー・ハケットのソロぐらいは聴いておこうかと。 1枚もののベストが望ましいなとつらつらと探していたら「パーフィディア」が入った(どうにも胡散臭い)C…

Lightnin' Hopkins 「Lightnin' and the Blues」

ライトニン・ホプキンスは「モジョ・ハンド」さえ聴いておけばOKみたいな妙な雰囲気があります。 ソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」と酷似した雰囲気。超有名盤というのも中々に罪作りなものです。 「モジョ・ハンド」だけでライトニンを聴い…

小出斉 「ブルースCDガイドブック2.0」

こんなディスクガイドがあったということを改訂版発売で初めて知りました。ブルースのCDは出自が怪しそうで買い控えてしまうことが多いので重宝するかと。 うぉ字小っちゃ! これを通読したら眼球が死にます。何せ紹介ディスク枚数が怒涛の1772枚。ミ…

文藝別冊 「マイルス・デイビス−没後10年」

「ネフェルティティ」聴きながら書店を覗いたら置いてあったので抗えず購入。菊地成孔と大谷能生のコンビ結成のきっかけになったマイルス特集。 本当に譜面なしで「ベースから見ると、ワン、ダバダバ、ワン、ツー、ワン、ダバダ、タン、タン、ワンなんですね…

Miles Davis 「Nefertiti」

菊地成孔・大谷能生の東大マイルス・デイヴィス講義録がいつ刊行されるのか分かりませんが。 非公式講義録を見る限りで、聴いておきたいと思ったアルバムは「ネフェルティティ」と「ゲット・アップ・ウィズ・イット」の2つ。まずは菊地成孔がマイルスの全ア…

塩野七生 「コンスタンティノープルの陥落」

ローマ人の物語シリーズを読み進めたい気持ち半分、抵抗がある気持ち半分。真ん中とって地中海3部作の1作目を。 1453年のビザンティン帝国滅亡。シュテファン・ツヴァイク「人類の星の時間」でも「ビザンチンの都を奪い取る」として扱われていた題材で…