2010-01-01から1年間の記事一覧

「セルピコ」

NHK−BSで7月7日放送。シドニー・ルメット監督。1973年。 セルピコというと映画「セブン」でメンションされていたことは記憶に残っていましたが、実在の人物だとは知りませんでした。 名作とは言えないような気もしましたが、ラフなファッションの…

「真夜中のカーボーイ」

NHK−BSで6月15日放送。ゲイのイギリス人監督がつくったアメリカン・ニューシネマ。1969年。 ジョン・ヴォイトというと「チャンプ」が思い出深いですが、改めて見てみると(この時期は特に)アンジェリーナ・ジョリーにそっくり。洗練とは程遠い…

「トイ・ストーリー3」

久々の劇場。3Dは初挑戦で不安でしたが、意外に違和感なく見通すことが出来たものの、明るさ・彩度を犠牲にしてまでも3Dにする意味もないように思いました(XPand方式)。 間を開けてのシリーズ第3作ですが、「ゴッドファーザー」の轍を踏むことな…

Ahmad Jamal 「Jamal at the Penthouse」

小西康陽「マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽。」からのチョイス。1959年2月録音(ノラ・ペントハウス・スタジオ)。 「水上の遊技を捉えた『マイルス・アヘッド』に対して、洒落たホテルの最上階を切り取ったアル…

「レコード・コレクターズ8月号」

メモ Various Artists 「The Harder Shade of Black」 「ストーンズ・イン・エグザイル−『メイン・ストリートのならず者』の真実」

「硫黄島からの手紙」

「父親たちの星条旗」に続いてNHK−BSで放送(5月19日)。 加瀬亮がとても良い雰囲気で○。伊原剛志と中村獅童は臭くて×。 イギーの殺害シーンこそ一応出て来ますが描写不足ですし、星条旗のポール=日本軍の給水パイプという描写も結局ありませんでし…

「父親たちの星条旗」

梯久美子「散るぞ悲しき−硫黄島総指揮官・栗林忠道」を読んで以来観たいと思っていたクリント・イーストウッドの硫黄島2部作がNHK−BSで放送。「父親たちの星条旗」から(5月18日放送)。 主要登場人物のキャラ立ちの悪さは意図したものかもしれませ…

桂米朝 「桂米朝上方落語大全集第四期(40)」

「桂米朝上方落語大全集第四期」もいよいよ最後。第四十集は、「こぶ弁慶(1972年12月18日。大阪厚生年金会館中ホール)」、「子ほめ(1974年1月29日。京都会館第二ホール)」の2つ。 「こぶ弁慶」は「東の旅」の一部。大津を舞台にいかにも…

藤子・F・不二雄 「エスパー魔美(1)〜(5)」

「エスパー魔美」については、原作もアニメも食わず嫌いで避けていたのですが、結果的には第1期配本の中で最大の嬉しいサプライズとなりました。 「マンガくん」〜「少年ビッグコミック」に掲載されたということに加え、「『オバケのQ太郎』(昭和39年)…

「選択7月号」

メモ 世界のキーパーソン/知られざる横顔(2)ラーム・エマニュエル米大統領首席補佐官−オバマの「強面」マネージャー 米国で振興する過激な「保守回帰」−「ティーパーティ」が原動力 米アフガン司令官「解任」の真相−オバマ政権への「計画的反乱」 民主党…

三遊亭圓生 「三遊亭圓生名演集2:一人酒盛/三十石/蛙茶番」

「蛙茶番」は、あらすじで読んで気に入った噺の一つだったので、京須偕充の「六代目三遊亭圓生の丁寧な演出と格調」という評価を参考に本盤を購入。 「一人酒盛」(1973年1月24日放送)は、「経緯をかいつまみ、結果に直進すれば十数分でもすむ噺を、…

藤子・F・不二雄 「パーマン(1)〜(8)」

藤子・F・不二雄大全集も6月分をもって第1期の配本は終了、「パーマン」と「エスパー魔美」が完結。1巻〜6巻が旧パーマン(1966年〜1968年連載。うち1巻〜2巻は少年サンデー掲載分)、7巻〜8巻が新パーマン(1983年〜1984年連載)…

田村功 「ベルギービールという芸術」

日本酒に続いてベルギー・ビールにもはまってみようと色々トライし始めているところ、その一環として購入。 新書なのにカラー写真が豊富なのが決め手。ボトル(ラベル)や専用グラスの写真を見ているだけで心躍ります。 要するにビールというよりはワインだ…

The Rolling Stones 「Exile on Main Street -Deluxe Edition」

" title="メイン・ストリートのならず者" class="asin"> ついに出た「メイン・ストリートのならず者」デラックス・エディション。超豪華ブックレットには未練がありますが、LPはさすがに持て余しそうなのでスーパー・デラックス・エディションの購入は見送…

桂米朝 「桂米朝上方落語大全集第四期(39)」

「桂米朝上方落語大全集第四期」、第三十九集は「菊江仏壇(1974年8月27日。大阪厚生年金会館)」、「くやみ(1974年7月29日。高知農協会館ホール)」の2つ。 京須偕充によると、「仏壇を買い換える道楽は、話を噺にするための少し無理な設定…

「めまい」

NHKハイビジョン・シネマのアルフレッド・ヒッチコック特集。最後は「めまい」(1958年)、というよりもむしろ「めまい」を最後にしたくて放送の逆順で観てきたところ。 フェティッシュな雰囲気はボケッと観ていても相当色濃いですが、それを称して「…

「レコード・コレクターズ7月号」

メモ Marvin Peterson and the Soul Masters「In Concert」 3 Pieces「Vibes of Truth」 Teddy Pendergrass「Teddy」 Teddy Pendergrass「Live! Coast to Coast」 Teddy Pendergrass「TP」 Teddy Pendergrass「It's Time for Love」 Teddy Pendergrass「This…

Otis Rush 「Right Place, Wrong Time」

小洒落たものばかり聴いていると時折ブルースが聴きたくなりますが、今回は、近藤房之助が激賞していた記憶に基づきオーティス・ラッシュのキャピトル録音をチョイス。1971年録音ですがお蔵入りしていたため発表は1976年。 その近藤房之助が「オーテ…

「知りすぎていた男」

NHKハイビジョン・シネマのヒッチコック特集。残るは2作品。「知りすぎていた男」(1956年)。 1934年「暗殺者の家」のセリフリメイク。ヒッチコック曰く、「オリジナル版は若干腕の立つアマチュアの作品」で、本作は「実力を兼ね備えたプロの作…

「誰も知らない」

NHKハイビジョンシネマで5月31日放送。是枝裕和監督(2004年)。 柳楽優弥のカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞受賞も話題になりましたが、作品自体の評価も極めて高かったと記憶。 是枝裕和が構想15年の末に映像化。安直な社会的メッセージやド…

Ella Fitzgerald 「Twelve Nights in Hollywood」

「レコード・コレクターズ」のリイシュー・ベスト10、ジャズ・ヴォーカル部門第4位。国内では入手困難だったようなので米アマゾンで購入。 届いた瞬間その大きさ(約19cm×約19cmの)にやや吃驚。むしろ本の中にCDを綴じ込んだページが4ページ…

「雪に願うこと」

NHK−BSで5月12日放送。東京国際映画祭4冠の記憶も新しかったのでチェック。 特殊な舞台で展開しているだけの極めて陳腐なストーリーと演出で、実際のばんえい競馬に多少なりとも馴染みがあって、その光景に新鮮さを感じないのであれば、観る必要は…

「引き裂かれたカーテン」

NHKハイビジョン・シネマのヒッチコック特集も残るは3作品。「引き裂かれたカーテン」(1966年)。 アルフレッド・ヒッチコックの監督第50作ということで、ポール・ニューマンとジュリー・アンドリュースを起用し大作感は十分ですが、ヒッチコック…

桂枝雀 「桂枝雀落語大全第二集」

桂枝雀の「くしゃみ講釈」。「十八番」に収録されていたものも良かったのですが、より古いこちらのバージョンがどうしても観たくなり、調べてみたところ同収は「鷺とり」とこちらも大変好みだったので、さして迷うこともなく購入。 「くしゃみ講釈」(197…

「ボルベール<帰郷>」

スタンダード・エディション [DVD]" title="スマイルBEST ボルベール スタンダード・エディション [DVD]" class="asin"> BSジャパンで5月10日に放送。 菊地成孔の日記でペドロ・アルモドバルに注目していたのでチェックしたのですが、CM入りのカット…

「鳥」

NHKハイビジョン・シネマのヒッチコック特集。「海外特派員」に続いて「鳥」(1963年)。 初見ではないことに観始めてから気が付きましたが、オープニング・タイトルのスタイリッシュさ、BGMの不在により醸し出される不気味さ、アンチクライマック…

「選択6月号」

メモ 「連邦最高裁」という米国の聖域−オバマの命運をも握る 存在感薄い「EU大統領」−「妥協の天才」に活路はあるか 民主党に「新農林族」誕生の兆し−口蹄疫をステップとして 小沢が描く参院選後の「延命策」−「カギ」握る渡辺喜美 政界スキャン(304)…

「パープル・レイン」

5月25日にNHK−BSで放送。このタイミングでプリンスの映画を放映する意図がよくわかりませんが、マイケル・ジャクソン追悼の一環ということかもしれません(確か近日中に「ムーンウォーカー」の放映もあるはず)。 アルバム「パープル・レイン」は未…

かざまりんぺい 「新世代日本酒が旨い−いま飲むべき全国の36銘柄」

最近とみに日本酒を美味しいと思うようになり、今年に入ってから色々と購入しては楽しんでいるところ。 最近の日本酒はやけにフルーティーだなと思っていたところ、たまたま立ち読みした本書に全く同趣旨のことが書いてあり、自分が歳をとっただけではないの…

「海外特派員」

NHKハイビジョン・シネマのヒッチコック特集。「泥棒成金」につづいて「海外特派員」(1940年)。 十分に現代的なスピード感に加え、暗殺犯が傘をさす群衆の中を逃げるシーンや1台だけ逆回転する風車など冴えた画もあって、ギュッと詰まった見応え。…