音楽

Raymond Scott 「Raymond Scott Songbook」

レコード・コレクターズ4月号の細野晴臣/岡田崇/松永良平の鼎談で興味を持って即購入したものの、転居やら何やらでタイミングを失してしまい、タイミングを失してしまうと充実したブックレットが逆に高いハードルと化して立ちはだかり、元々馴染みのある…

椎名林檎「勝訴ストリップ」

「無罪モラトリアム」に続いてセカンド。2000年。 「セカンド・アルバムなんかはまだ『無罪〜』が100万枚越えする前、レコーディング自体を面白がっていた時期に録ったもの」とのことですが、ファーストの手応えを踏まえた純化路線という印象。 特大…

椎名林檎「無罪モラトリアム」

リアルタイムでは嫌悪感を覚えつつ、貰い物のMD(古い)をそれなりに聴き込んでいた椎名林檎。MDはハード・ソフトともとっくに廃棄してしまったところ、特にこれといった理由もありませんが、初期2枚を改めて聴いてみようかと思い立ちました。まずはフ…

Carole King 「Tapestry」

何となくこれまで縁がなかったキャロル・キング1971年の超特大ベストセラー(累計2500万枚)。 山下達郎「オン・ザ・ストリート・コーナー2」に収録されていた「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」と、そのライナーの解説「1960年シレルズ…

RC Succession 「悲しいことばっかり−オフィシャル・ブートレグ」

1972年〜1973年に、「渋谷ジァンジァン」等のライヴハウスで隠し撮りされた音源。当然ながら音質は非常に悪いですが、記録的な価値は極めて高く、チャーリー・クリスチャン他「アフター・アワーズ」にも似た生々しい雰囲気。 ライナーのRCの3人の…

山下達郎 「On the Street Corner 3」

山下達郎の一人アカペラ第3弾(1999年)。今のところシリーズ最終作。 「19年前の『オン・ザ・ストリート・コーナー1』、13年前の『オン・ザ・ストリート・コーナー2』では、アカペラやドゥー・ワップを少しでも理解してもらおうと、意気込んでラ…

Bob Dylan 「Planet Waves」

「はじまりの日」に触発され、「フォーエヴァー・ヤング」収録アルバムとして購入。1974年発売。旧知のザ・バンドとの共演。ボブ・ディラン初の全米1位獲得アルバム。 本作発売後、ザ・バンドとともに8年振りのツアーを開始。ツアーの様子を収めたのが…

山下達郎 「On the Street Corner 2」

山下達郎の一人ア・カペラ第2弾(1986年)。それほど第1弾が気に入った訳でもないのですが。 今回、個人的な好みが合致して嬉しかったのは「マイ・メモリーズ・オブ・ユー」と「ユー・メイク・ミー・フィール・ブランニュー」の2曲。 「マイ・メモリ…

山下達郎 「On the Street Corner 1」

昔から、機会があったら購入しようと思っていたシリーズ。特に理由もなく今購入。第1作は1980年発売。 「特にコーラス好きの私にとって、どのような技術的に優れたコーラスよりも、この3パートの単純なハーモニーには、根源的な響きがあるように思えて…

Shuggie Otis「Original Album Classics」

シュギー・オーティスのオリジナル3アルバム(「ヒア・カムズ・シュギー・オーティス(1969年)」、「フリーダム・フライト(1971年)」、「インスピレーション・インフォメーション(1974年)」)のセット。 10年ほど前に再評価されていた頃…

Various Artists 「¡Saoco!: the Bomba And Plena Explosion in Puerto Rico 1954-1966」

「サブウェイ・サルサ」を愛聴していた時期に、もともとラファエル・コルティーホの「バイレ・コン・コルティーホ・イ・ス・コンボ」(1958年)、「コルティーホ・エン・ニューヨーク」(1959年)を愛聴していたこともあり、レコード・コレクターズ…

Vienna Konzerthaus Quartet, Leopold Wlach 「Mozart / Brahms: Clarinet Quintets」

レオポルド・ウラッハによるモーツァルトのクラリネット協奏曲(1956年録音)とウィーン・コンツェルトハウスSQ他によるブラームスの弦楽六重奏曲(1951年録音)という両ウェストミンスター盤はクラシックの中ではかなり愛聴した盤であり、その流…

Konono Nº1 「Congotronics」

「スコラ:坂本龍一音楽の学校」アフリカの音楽編が望外の面白さ。アフリカ全土で共通するスタンダード・パターンとか、アシャンティ戦争を背景としたクラーベの逆輸入とか、目から鱗が落ちます。触発されて、面白そうなアフリカ音楽のアイテムを入手してみ…

Various Artists 「Under the Influence vol.2: A Collection of Rare Soul compiled by Paul Phillips」

鈴木啓志のレビューに最近また乗せられることが多いですが、再発のタマが揃っているのか、レヴューの質が上がっているのか、個人的な気分の問題なのか。曰く、「Zレコーズというのは80年前後を中心にしたダンス・スタイルを紹介しているレーベル」で「大…

Salvador Trio「Tristeza」

サルヴァドール・トリオ。ファーストに続いて「激レアの66年盤」。 ドラムとベースは別人という、ファーストとはほとんど別物のトリオ。ファーストはエヂソン・ロボ(ベース)とヴィクトール・マンガ(ドラム)、本盤はセルジオ・バホーゾ(ベース)とエヂ…

Salvador Trio 「Salvador Trio」

「レコード・コレクターズ」の広告を見ていて気になった「60年代初期ブラジルのジャズ・サンバの数々のグループで活躍したピアニストの、長らく入手困難だった65年盤」。 サンバ・ジャズ、というと、タンバ4「サンバ・ブリン」を一聴するなり放出してし…

Various Artists「Subway Salsa; Montuno Records Story」

「レコード・コレクターズ」における山本幸洋のレヴューに惹かれて購入。曰く、「ファニア系独占によるサウンドの均一化」への「カウンターというべきアングラなサルサ、地下鉄のショップで流通していたモントゥーノ・レーベルの2枚組コンピ」で、「これこ…

Various Artists「Crossover to Modern Soul」

「レコード・コレクターズ」の鈴木啓示のレヴューに興味を掻き立てられました。曰く「モダン・ソウルという言葉は日本でもようやくなじみとなってきたが、俗にクロスオーヴァーと称されるジャンルは市民権を得たとは言い難いだろう」とのことですが、「クロ…

西岡恭三 「ディランにて」

昔から「プカプカ」をちゃんと聴いてみたかったところ、ベルウッド40周年記念でリイシューされていることをレコード・コレクターズの記事で知り、購入してみました。 「プカプカ」以外では、ボブ・ディラン「見張り塔からずっと」のカヴァー「丘の上の英雄…

Various Artists「Feeling Feelin'」

「レコード・コレクターズ」のレヴューを読んでいて、新作コンピレーションにも関わらず、これ欲しかったんだよなと思ってしまったのですが、その原因は、ルイ・カストロ「ボサノヴァの歴史」の巻末で紹介されていた「ボサノヴァ・ブリーズ」との混同でした…

RC Succession「Rhapsody Naked」

忌野清志郎「ロックで独立する方法」で盛り上がったところ、「シングル・マン」に続いて「ラプソディー・ネイキッド」も購入。 1980年4月、久保講堂でのライヴ音源の完全版。のっけから仲井戸麗市がザ・タイマーズばりに荒っぽいMCで煽っていてビック…

RC Succession「シングル・マン」

「ロックで独立する方法」で忌野清志郎語るところの「いよいよホリプロとおさらばしちゃって、それと同時に出してやろう、と思って作ったアルバム」にして、「変わるならちゃんと変わろう、と」決意する契機となったアルバム。何となく手元に置いておきたく…

Various Artists「Jumping the Shuffle Blues: Jamaican Sound System Classics 1946-1960」

レコード・コレクターズのレビューに惹かれて購入。初期サウンド・システムでヘヴィー・プレイされていたブルースやR&Bをコンパイルするという、ありそうでなかったコンセプト。要するにスカ〜ロックステディーの源流。 ディスク1が「ザ・ルーツ・オブ・…

The Blue Magic「Greatest Hits」

ザ・モーメンツと併せて購入。所謂甘茶系ですが、ザ・モーメンツがオール・プラチナム/ニュージャージーであるのに対し、こちらはシグマ・スタジオ(MFSB)/フィラデルフィア。 飛び抜けたリード・シンガーが不在だった他メンバーのグループ(シェイヅ…

The Moments「Love on a Two-Way Street」

ザ・ルイス・シスターズのカヴァー等々で何となく聴き知っていた「ラヴ・オン・ア・トゥーウェイ・ストリート」を改めて聴きたくなり購入。レイ、グッドマン&ブラウンに改名する前、ザ・モーメンツ時代のベスト(収録曲は1968〜1976年)。 オリジナ…

Josef Suk, Julius Katchen「Brahms Violin Sonatas 1-3」

ブラームスの自伝を読んだ際、友人テオドール・ビルロートが「あまりにも繊細で、あまりにも真実で、あまりにも暖かく、一般の聴衆にとってはあまりにも心がこもり過ぎている」と評したヴァイオリン・ソナタ第1番が聴きたくなり購入。 「無駄なく無理ないす…

Van Morrison「Moondance」

ヴァン・モリソンについてはこれまで何となく食指が動かなかったのですが、空耳アワーで流れた「クレイジー・ラヴ」(「嫁はんはノーパン」)が実に染みる感じだったので試しに購入してみました。 ブルー・アイド・ソウルという先入観が強かったのですが、意…

The Mississippi Mass Choir「The Mississippi Mass Choir」

山下達郎がサンデー・ソングブックで「90年代、死ぬほど聴いたCD」と紹介していたミシシッピ・マス・クワイアのデビュー・ライヴ・アルバム。 ザ・ジャクソン・サザネアーズのメンバーかつマラコ・レコードのゴスペル部門の役員だった、フランクリン・ウ…

The Langley Schools Music Project「Innocence & Despair」

「レコード・コレクターズ5月号」における「本作は、9.11直後にCD化され、人々の荒んだ心を癒やすように売れに売れた」との紹介に動かされて購入。映画「スクール・オブ・ロック」の元ネタというか源流。 元々は、「長髪に髭をたくわえ、カラフルなス…

Wes Montgomery 「Echoes of Indiana Avenue」

レコード・コレクターズの広告に煽られて購入。特にウェス・モンゴメリーが好きということもないのですが。デビュー直前のライヴ録音ということで、スティーヴィー・ヴォーン「イン・ザ・ビギニング」を連想したせいかもしれません。 全曲ライヴ録音かと思っ…