その他
もう一つ桂枝雀で何かと京須偕充「古典落語CDの名盤」を片手に検討した結果、「高津の富」と「つぼ算」を収録した第1集を購入。 同書では「ファンタスティックな口車が絶妙」と評されていた「高津の富」。冒頭の大ボラ(「嘘じゃありゃせん、ほんまじゃで…
「はてなの茶碗」が聴きたくて色々物色しており、一時は「茶金」で聴こうかとも思いましたが、京須偕充も勧めていることですし、桂米朝で是非とも聴きたくなりました。 筋立てが良くできているのであらすじで読んでも非常に面白いのですが、その分実際に聴い…
人間国宝・桂米朝と言えば「百年目」。 米朝自らが一番難しい噺というだけあって、素晴らしく身の詰まった大ネタ。「至芸」という言葉を想起せざるを得ません。何度聴いてもクスッと笑えてジワッと感動します。 「目んない千鳥」とはなんのことか分かりませ…
江戸落語にまだまだ聴きたいものは山ほどあるのですが、少し上方に寄り道して、爆笑王・桂枝雀の代表作「代書」(と「いらちの愛宕詣り」)。 最初紙ケースを見たときにはお高くとまった仕様だと思いましたが、ライナーが丁寧(ネタの解説+速記)なのはやは…
「笠と赤い風車」と「こんにゃく問答」。視覚情報抜きでは厳しいとは知りつつも「こんにゃく問答」が聞きたかったので。 「こんにゃく問答」といえば林家正蔵。いわゆる彦六師匠。言うほど木久扇のモノマネは似ていない気がしましたが、晩年に向けてああなっ…
久々に落語。6代目三遊亭圓生。 三遊亭圓生は、演目が多すぎて何を聞くべきかよく分からなかったものの、京須偕充が「圓生の録音室」で「圓生さんの『淀五郎』はよかった。他をよせつけなかったと言っていい」と賞賛していたので「淀五郎」にしてみました。…
広沢虎造の清水次郎長伝、いよいよ最終第16巻。 上州無宿の熊五郎、蛤屋の看板娘を同業者加納屋利三郎に取られたことを契機として、阿濃一家と神戸一家の喧嘩に発展の巻。 最終巻にして清水一家が全く出てこないという(話としてはこの後「吉良の仁吉」に…
広沢虎造の清水次郎長伝、第15巻。 御油の玉屋の玉吉、黒駒勝蔵と清水次郎長の喧嘩の仲裁に奔走するも失敗の巻。 「暑くなったなぁ、家ン中でこうして涼んでいても、焙烙の上に乗って炒られているような気持ちがする」というのはこの季節に聴くと実に風情…
広沢虎造の清水次郎長伝、第14巻。 三味線に混じって拍子木の音で何か凄いライヴ感、と思ったら万雷の拍手まで。「清水の三下奴」だけではありますが、本当にライヴ録音でした。これは望外な。 やはりライヴ録音は良いです。観客のヴィヴィッドな反応にも…
広沢虎造の清水次郎長伝、第13巻。 「あの物置のねぇ〜」という前巻の強力なヒキがまるでなかったかのごとく、突如季節は12月、シレっと清水でふぐを食べるところからリスタート。 清水一家にふぐ中毒発生、噂千里を走る、都鳥一家による清水一家襲撃計…
広沢虎造の清水次郎長伝、第12巻。 石松の最期の件の復習から、為五郎が都鳥一家を匿う、代官斬りのお礼に為五郎を訪ねる清水次郎長一家、お礼に感激して都鳥一家を売る本座為五郎というところまで。 明示的に「アッと驚く為五郎」と言っていないのですが…
広沢虎造の清水次郎長伝、第11巻。 手負いの石松が七五郎宅へ逃げ込むところから、七五郎とお民夫妻のブラフ、石松逃避行も我慢できずに打って出て死亡、本座為五郎登場というところまで。 「只のおかしいじゃないよ、鳴り物が入ってチャンチャラおかしい…
広沢虎造の清水次郎長伝、第10巻。 遠州中の町で石松が人生初の鮒釣りに挑戦、義兄弟七五郎と再会、酔っ払って都鳥兄弟の家に帰還、新たな客は仇敵、計略発動というところまで。中々にカラフルな巻。 全然必要ないシークエンスなのですが、この鮒釣りの場…
広沢虎造の清水次郎長伝、第9巻。 草津で身受山鎌太郎から預かった「香典の真似事」の百両を、遠州中の町で都鳥三兄弟に貸したら案の定返ってこない、というところまで。 「惜しい蕾は散りたがる」、「泣いて誉められたのは、お前さんと鶯ばっかりだ」、「…
[rakuten:simareco:10001622:image] 広沢虎造の清水次郎長伝、第8巻。ついに辿り着きました「石松金比羅代参/石松三十石船道中」。 随分間が開いてしまいましたが、作中でも仇討から7年経過しているようなので丁度良い具合。 仇討の成功を感謝するため金…
発売前に予約していたのに観るのが遅くなりましたが、コンパクトにまとまっていて良いパッケージングです。これなら十分。 大変動は2008年という設定だったのか。
[rakuten:toemifc:10000349:image] 桂文楽ならば特に迷うこともなく「明烏」と「心眼」収録の本盤に決定 。 山崎朋子「サンダカン八番娼館」を読んだ後で廓噺というのもやや憚られますが、これはこれ。 「弁慶と小町は馬鹿だなあ嬶ァ」、「堅餅の焼き冷まし…
広沢虎造の清水次郎長伝、第7巻。 いよいよ代官斬りというところで、鶴吉・鶴右衛門親子の悲憤を一つ挟むところが心憎い。 派手な立ち回りで竹垣三郎兵衛・保下田の久六斬り完了。石松が久六の首を蹴ろうとして空振り、転倒というのはちょっとエグいような…
広沢虎造の清水次郎長伝、第6巻。 前半はおしゃべり熊がペラペラと調子良く久六に状況報告。報告が終わったところから突如として状況が展開。 久六が代官を動かし、次郎長は遁走。長兵衛は捕まった上に牢死、という事実を前半最後で「寺津間之助の家へ次郎…
広沢虎造の清水次郎長伝、第5巻。 本巻も「旅行けば駿河の路に茶の香り」からスタート。冒頭にていきなりお蝶死去。 既出の保下田の久六と次郎長の経緯を石松がもう一度語るところで軽く中弛み。 次郎長が300両貸した後のエピソードにしても、せっかく初…
ラジオ・スター三遊亭金馬。十八番の「居酒屋」、「紀州」、「目黒のさんま」がまとめて聴けるお得な第6巻。 「言い違いが少なくてことばの粒立ちがよくて、しかも思い切ってやり、球に伸びがあったのは、先年死んだ三代目の金馬さんでしょう。これはやはり…
広沢虎造の清水次郎長伝、第4巻。 石松と勝五郎が保下田の久六に助けを求めに行く〜久六、次郎長に恩義があるにも関わらずけんもほろろに断る〜石松激怒〜傍らで聞いていた深見村の長兵ヱが助けを申し出る〜勝五郎と石松、落涙、というあらすじ。 勝五郎「…
「『野ざらし』の柳好」の「野ざらし」。 北村銀太郎に「『梅は咲いたか』の出囃子が鳴ると、もう客席がザワザワしてくるのがわかる。で、高座に姿をあらわすと、『野ざらし!』って声がかかる。何度聞いてもまたおもしろい。客が『野ざらし』でなきゃすまな…
広沢虎造の清水次郎長伝、第3巻。 いきなり出ました「旅行けば駿河の路に茶の香り」。これぞ浪曲といった趣き。 遠州森の石松もここから登場。静岡県森町に所縁があるから「森の」石松でしたか。 あらすじとしては、秋葉の火祭りの敵討ちのほとぼりを冷ます…
「『芝浜』の三木助」の「芝浜」。 京須偕充によれば「これは時間制限下の放送録音なので三木助の真価を充分に伝えていない」ということになりますが、そうは言っても聴きたいアイテム。 言われてみれば確かに夜明けの芝浜の描写は鮮やかな気がしないでもな…
引き続き落語CDチャレンジ。NHK落語名人選シリーズを中心にセレクトしていく作戦。 「アタシもくたびれた」で有名な「黄金餅」が入っている(1)を購入したつもりだったのですが、何故か「稽古屋」「後生鰻」「らくだ」「巌流島」が入った(82)が到…
" title="次郎長伝 秋葉の火祭り " class="asin"> " title="次郎長伝 秋葉の火祭り " class="asin"> どうにもこうにも浪曲が気になってしょうがないので、二代目広沢虎造の代表作「清水次郎長伝」を落語と同時並行でコツコツ行くことにしました。 スタートは…
[rakuten:toemifc:10000295:image] 落語関係の無料のポッドキャストを探して聴いてみたら、病後の古今亭志ん生の「芝浜」という、なんともド素人にフレンドリーでないアイテム。 それでも何度か聴いているうちに(「夢ンなるといけねぇ」)、何となく落語の…