その他

桂枝雀 「十八番(7) 鷺とり/口入屋」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク7は「鷺とり」(1983年4月17日)と「口入屋」(1982年1月24日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「鷺とり」が桂紅雀、「口入屋」が桂雀松。 「鷺とり」の雀一網打尽作戦は、柳家小さんの「湯屋番」に…

桂枝雀 「十八番(6) 仔猫/夏の医者」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク6は「仔猫」(1996年11月8日)と「夏の医者」(1980年7月27日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「仔猫」が桂九雀、「夏の医者」が桂文我。 「仔猫」という噺は初体験だったのですが、可愛らしい雰囲…

桂枝雀 「十八番(5) 鴻池の犬/つぼ算」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク5は「鴻池の犬」(1984年8月14日)と「つぼ算」(1979年11月4日)。 コメンタリーは小佐田定雄と桂文我(「鴻池の犬」)、桂紅雀(「つぼ算」)。 前半はリアリスティックに進むにも関わらず後半は犬しか出…

桂枝雀 「十八番(4) 延陽伯/高津の富」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク4は「延陽伯」(1984年5月8日)と「高津の富」(1986年12月14日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「延陽伯」が桂九雀、「高津の富」が桂米團治。 「延陽伯」はいわば「たらちね」の上方版オリジナル…

桂枝雀 「十八番(3) 天神山/くしゃみ講釈」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク3は「天神山」(1985年4月16日)と「くしゃみ講釈」(1986年12月14日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「天神山」が桂ざこば、「くしゃみ講釈」が桂雀々。 京須偕充によると、「人形浄瑠璃や歌舞伎…

桂枝雀 「十八番(2) 蛇含草/代書」

桂枝雀のDVDボックス。ディスク2は「蛇含草」(1983年8月7日)と「代書」(1982年8月19日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「蛇含草」が桂雀三郎、「代書」が桂雀々。 京須偕充によると、「蛇含草」は「ちょっとシュールな上方噺。…

「NFL; Green Bay Packers 10 Greatest Games」(その2)

「NFLグレーテスト・ゲームズ」、STL篇、TEN篇に続いてGB篇。10枚組を古い試合から順番に観て後半戦、残り5試合。 ディスク1はいよいよ第31回スーパー・ボウル(1997年1月26日)@ルイジアナ・スーパー・ドーム。NEの最初のドライ…

桂枝雀 「十八番(1) 宿替え/寝床」

4月に購入して以来、ちょこちょこと摘み食いのように観てはいたのですが、そろそろちゃんと観ることにします。ディスク1は「宿替え」(1980年8月24日)と「寝床」(1993年6月14日)。 「宿替え」は「毎日ここまで、箒を掛けに来んといかん」…

「NFL; Green Bay Packers 10 Greatest Games」(その1)

「NFLグレーテスト・ゲームズ」、STL篇、TEN篇に続いてGB篇。10枚組と歯応えのあるセット。古い試合から順番に。 ディスク8は1983年10月17日のWAS@GB、MNF史上最高得点の試合。10試合中これだけがプレ・ファーヴ時代。長い…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の十」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。いよいよオーラスの其の十は「八五郎出世」と「たぬき」。例によって引用は京須偕充。 「八五郎出世」(1984年)は、「大名屋敷に紛れ込んだ“珍獣”を眺めるおもしろさが噺の中心だが雲上人になってし…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の九」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の九は「王子の狐」と「御慶」。 「王子の狐」(1977年)は「先行の小咄や諸国奇談などに類話がみられ、文化年間のネタ帳に『馬くそ』と記されているのが、この噺ではないかと言われている。上方に…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の八」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の八は「お神酒徳利」と「強情灸」。例によって引用は京須供充。 「お神酒徳利」(1976年)。これは小田原で夜逃げして「先生が紛失した」とサゲる柳家の型ではありますが、程良い品が保たれる王道…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の七」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。微妙に間が開きましたが、其の七は「粗忽の使者」と「にらみ返し」。例によって引用は京須供充。 「粗忽の使者」(1977年)は、「こういう噺ほど大まじめに、とまでは言わないが、正攻法に演じなけれ…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の六」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の六は「首提灯」と「長屋の花見」。例によって引用は京須偕充。 「首提灯」(1989年)は、「提灯をかざして御免御免と声をかけつつ走る生活実態がない今日、このサゲはちょっとわかりにくい」もの…

三遊亭圓生 「昭和の名人による男と女のお色気噺選集(4)」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックスをちょっと休憩して、三遊亭圓生。 「紺屋高尾」が聴きたかったのですが、「幾代餅」ならそれなりにCDも出ているものの、「紺屋高尾」となると三遊亭圓生と立川談志ぐらいしか主要なオプションがありませ…

「NFL; Tennessee Titans 3 Greatest Games」

「NFLグレーテスト・ゲームズ」、STL篇に続いてTEN篇(3枚組)。 まずは1999−2000年シーズンのワイルドカード・プレイオフ@アデルフィア・コロシアム。プレイオフ初戦、レギュラーシーズン中ずっと先発を張っていたダグ・フルーティ(8…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の五」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の五は「唐茄子屋」と「笠碁」。例によって引用は京須偕充。 「唐茄子屋」(1980年)は、「唐茄子屋政談」との混同を避けるため「かぼちゃ屋」と呼ばれ、「唐茄子屋」とはほとんど呼ばれないそうで…

「NFL Greatest Games; St. Louis Rams 1999 Playoffs」

間違えて購入した「アメリカズ・ゲーム;1999セント・ルイス・ラムズ」の仇討ち。今度こそ「NFLグレーテスト・ゲームズ」STL篇。 まずはディヴィジョナル・プレイオフ@トランス・ワールド・ドーム。ジリジリと漸進するMINのオープニング・ドラ…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の四」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の四は「長者番付」と「粗忽長屋」。 「長者番付」(1988年)。小売りを渋る田舎の造り酒屋を「どうんつく」と罵倒したところ、造り酒屋が激高して若い衆に取り囲まれ、たまたま目にした長者番付か…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の三」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の三は「道具屋」と「試し酒」。例によって引用は京須偕充。 「道具屋」(1979年)は「与太郎噺の代表格で、どこででも切れるから、前座噺としても重宝され、よく演じられる。木刀が見破れないはず…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の二」

「五代目柳家小さん落語傑作選」全集DVDボックス。其の二は「宿屋の富」と「猫の災難」。 「宿屋の富」(1979年)。京須偕充が「東京版『宿屋の富』のスタンダードは五代目柳家小さんで、追い込まれて嘘を言う心理が自然な芸で楽しめた」。「三代目柳…

柳家小さん 「五代目柳家小さん落語傑作選 其の一」

「五代目柳家小さん落語傑作選」を全集DVDボックスでドカンと購入。其の一は「禁酒番屋」と「うどん屋」。どちらも22分。 「親しみやすい風貌」とジャケットに書いてありますが、高座では意外と眼が怖い人間国宝。「美味いねぇ、これでインスタントかい…

「America's Game - 1999 St. Louis Rams」

現物のジャケット→ 今年のスーパー・ボウルは(ちょっと大味のきらいはあって昨年よりは劣るかもしれないけれど)熱かった。セーフティの後のラリー・フィッツジェラルドの逆転タッチダウンの瞬間は「仕事休んで良かった」と心底思いました。 改めてカート・…

古今亭志ん朝 「落語名人会(4)」

「文七元結」 が聴きたくて、色々調べてみたところ伝説的に語られていたので古今亭志ん朝にしてみました。1982年、本多劇場。 1980年代の録音ともなると、音質、言葉遣いともに非常に聴き易い。 例によって京須偕充の解説を参照してみると、「この噺…

柳家小さん 「柳家小さん名演集(2)」

「粗忽長屋」が聴きたかったので、京須偕充の「"ここはどこ、わたしはだれ?”風の意識のゆらぎは誰にでもあるが、それを徹底したかたちで二人の人物に託した噺だろうか。そう思えば、本人が本人と認めてその本人を引き取るのは正常なのかも知れない−と思わせ…

三遊亭金馬 「NHK落語名人選(5)」

古谷三敏「寄席芸人伝」の「藪入り小せん」を読んでホロッと来たので(「おっかあ、野郎大きくなったろうなあ」)、三遊亭金馬の「孝行糖」と「藪入り」。 「あぁ実に小さん(三代目)の『高砂屋』は上手い、豆腐屋の売り声がそっくりだ」と大正天皇が言った…

古今亭志ん生 「NHK落語名人選(1)」

何故か「NHK落語名人選(82)」を先に購入してしまった古今亭志ん生。改めて大本命「黄金餅」と「火焔太鼓」収録の「NHK落語名人選(1)」を。随分前に購入して聴いていたのですが、改めてメモを作成するのに手間取りました。 ライナーによれば、「…

桂米朝 「特選!!米朝落語全集(13)」

ちょっと上方もと思って手を出してズルズルと聴き続けてきましたが、取り敢えずここでいったん打ち止めにする予定。「骨釣り」と「まめだ」。 「骨釣り」は「野ざらし」の上方版。みうらじゅんも「やっぱ江戸前の『野ざらし』より、米朝さんの『骨つり』の方…

桂米朝 「特選!!米朝落語全集(15)」

何となく聴いておくべきという気になった桂米朝の十八番「地獄八景亡者戯」。桂米朝「私の履歴書」でも「一時間以上かかる長編はいくつかあるが、初めからしまいまでたっぷり笑わせられるスケールの大きい噺は他にない」と説明していました。 「閻魔の出御、…

桂枝雀 「桂枝雀落語大全(01)」

もう一つ桂枝雀で何かと京須偕充「古典落語CDの名盤」を片手に検討した結果、「高津の富」と「つぼ算」を収録した第1集を購入。 同書では「ファンタスティックな口車が絶妙」と評されていた「高津の富」。冒頭の大ボラ(「嘘じゃありゃせん、ほんまじゃで…